大盛況のブルーフェス、来年も開催!~長崎・旧炭坑島4島の振興へ
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寺田克也氏、4島の「龍」を完成
長崎の旧炭坑島4島の振興を目的として今年から始まった夏の祭典は、大盛況のうちに幕を閉じた。端島(軍艦島)、高島、伊王島、池島の4島の地域振興を目的とするNPO法人長崎アイランドアクト3は7月23日、長崎市伊王島町で「ブルーフェス2016四龍祭」(以下、ブルーフェス)を開催。会場となった伊王島海水浴場「コスタ・デル・ソル」には約600人(主催者発表)の参加者が訪れた。
アートと音楽の2ステージが用意された今回のフェス。音楽ステージでは、15年ぶりに復活したDOZAN11(旧・三木道三)、日本とジャマイカで活動するACKEE&SALTFISHなど、レゲエシーンで活躍する有名アーティストも登場し、会場を盛り上げた。一方のアートステージでは、イラスト、漫画、キャラクターデザインと多方面で活躍する寺田克也氏が、大勢の観客に見守られるなか、伊王島の「龍」を描いた。寺田氏は「ブルーフェス」に先がけて、4島をめぐり、現地で受けたインスピレーションを元に「龍」のふすま画を描くという「四龍プロジェクト」を実施。ステージ横には、すでに完成している端島、池島、高島の「龍」が展示された。
熱気に包まれた音楽ステージのリズムを時折、体に刻みながら、寺田氏は絡み合う4匹の龍を描いていった。その姿からは、「ブルーフェス」の名前に込められた「未来の長崎・4島のため、長崎・4島を囲う『海・空・次世代・環境』を継承していく」という想いが伝わってくるように感じられた。主催のアイランドアクト3・久遠龍史代表によると、大盛況のうちに幕を閉じた第1回に続いて来年の夏も「ブルーフェス」を開催する予定。4島を盛り上げる内容を企画していくという。フェス参加の楽しみはもちろん、人が減り続ける旧炭坑の島に人を集めて活気を取り戻したイベントとして、地域振興の成功事例となることも期待される。
【山下 康太】
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