2024年12月21日( 土 )

【提案】東亜大学学園廃校のお奨め(11)~堕落しきった校風

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 これまで、東亜大学の経営的な面での問題点を指摘してきた。下関市の地で学生を育ててきた東亜大学だが、駅前の商業施設の不動産売買による多額の負債と、それによる経営圧迫。少子化による学生数の減少もあり、常態化しつつある定員割れの状態も改善の見込みは示されていない。その東亜大学で新たな問題が露見した。

 先週、一通の手紙が東亜大学の学生の保護者のもとに届けられた。取材班が保護者関係者から入手したその手紙は、現在、同学で教鞭をとっているA氏が書いたとされるものだ。その手紙には、赤裸々に、モラルが低下した学内の様子が記されていた。

 A氏の手紙には、着任早々、担当コースのカリキュラムがあまりにも目的に合っていなかったことを目の当たりにしたと述べられていた。講義時間の9割を卑猥な話しかしない講師がいたり、試験は自己紹介文を書かせて終えるだけという講義もあったりと、教育体制が完全に崩壊した状態だったのだという。
 そこでA氏はコースの授業改革に着手した。その手法が反対派を生み出したのであろう、多くの嫌がらせを受けたと記されている。たとえばA氏のメールボックスにダンゴムシが敷き詰められていたり、研究室に盗聴器が仕掛けられていたり、私物が盗まれたりするなどだ。実に程度の低い嫌がらせである。A氏は事務職員からハラスメントを受けたとしているが、もしそれが本当ならば、組織のレベルが知れるというものである。

 手紙で指摘された問題は、授業内容やハラスメントだけにとどまらない。学生の中には何度も警察沙汰を起こす者もいたという。東亜大学をよく知る人物に学内の様子を取材したところ、授業中、教室内でキャッチボールをしたり、講師に殴りかかったりする生徒もいたということだ。

 そのような環境を改善するためにA氏は改革に乗り出したのだが、その結果、今、大学から排除されようとしているのだ。とはいえ、目の上のたんこぶを取るためには理由が必要だ。そこでその理由とされたのが、A氏がかつて行ったとされる学生への体罰だった。どのような理由があるにしても、体罰は社会通念上是認されない。事実であれば、学生も学生なら、A氏もA氏だ。大学のレベルが知れる話である。
 A氏は近々、大学から排除される可能性がある。そのため、担当していたカリキュラムが続けられなくなることから、この手紙をしたため、保護者に状況を説明しようと試みたとしている。

 大学とは何なのか。学術を究めんとする人の集まりではないのか。この話が本当なら、まるで幼稚園だ。モラルの低下した講師陣、それに甘える学生。東亜大学に詳しい人物は、次のように語った。
「学内のモラルは下がりきっています。警察沙汰、休講ばかりの講師、横領の疑いのあるスタッフ、学内の派閥の問題など、数え上げればきりがありません」。

(つづく)
【特別取材班】

 
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