退去迫るジョイフル社の嫌がらせ行為か~柳橋連合市場 高口ビル
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柳橋連合市場の高口ビルの建て替えをめぐり、立ち退きを強行する(株)ジョイフルコーポレーションの奇行が発覚した。10月12日(水)夜、退去に合意した高口ビル1階店舗の周りを囲むように、木製の衝立が設置された。この囲いの設置により、市場内に通じる生活路のひとつが封鎖。周辺住民および市場内関係者から不満の声が上がっている。
突然、施工業者が写真にある「衝立」を製作し始めたのが、12日午後8時ごろ。この動きを目にした近隣住民から連絡を受けた市場内関係者が現場に入り、業者に工事中止を要求した。高口ビルテナント、および同市場共同組合に何の説明もなかったからだ。不測の事態に、作業を依頼された業者はジョイフル社の佐野代表に連絡。佐野氏は工事中止に激怒し、すぐさま現場に現れ、組合青年部数名と衝突。同組合の楠下理事長を交え、話し合いが持たれたが、「作業が滞ったら、損害賠償を請求する」など、佐野氏は青年部数人を恫喝したという。本来、その間に入って仲裁する役目のある楠下氏は、終始ジョイフル社側に立った発言を繰り返すのみだったようだ。
佐野氏は「衝立設置は防犯目的」と主張しているというが、写真を見ての通り、衝立は同ビルシャッターより1メートル以上離れており、納得いく説明になっていない。衝立とシャッターの間に、死角部分が生まれており、さらに放火でも起きれば、木製の衝立ではひとたまりもない。衝立は側道を塞いでおり、通行は困難。市場内の生活道路であり、すでに営業に支障が出ているという。
既報の柱掘削跡もそのままで、掘り起こされた土は店舗内に放置されており、景観も衛生上もひどい有様。「食品を扱う店舗が多いのに、こんな状態では客は来ない」と近隣店舗からも不満が出ている。生活路を封鎖したジョイフル社の奇行に、多くの関係者は「退去に合意しないテナントへの嫌がらせだ」と不信感を募らせている。【東城 洋平】
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