博多駅前陥没事故 掘削施工は「成豊建設」~事故の詳細本社も把握せず
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8日朝に発生した博多駅前の道路での大規模な陥没事故。同工事の元請JVは大成建設、佐藤工業・森本組・三軌建設・西光建設工事共同企業体だが、実際のトンネル掘削を行っていたのは、一次下請の「成豊建設 株式会社」(本社:東京都渋谷区、野崎正和代表)であることが施工体系図などからわかった。事故当時、同社の作業員が現場にいたとみられる。
10日夜、NetIB-News取材班が事故現場で作業にあたっていた成豊建設の社員を取材したところ、「答えられない。本社に尋ねてほしい」と回答を拒否。本社に問い合わせたが、「事故の詳細は把握していない。発生後、本社役員を現場に送ったが、まだ報告がない」と答えるにとどまっている。市民生活に多大な影響を与えている大事故だけに、説明責任からは逃れられないのは言うまでもない。早期の復旧は当然だが、同時に原因の究明も求められる。
成豊建設は1963年2月設立の土木工事業者。トンネル工事の実績は豊富で、有力ゼネコンからの下請受注が目立つ。とくに元請JVの筆頭会社、大成建設からの受注が最多。2016年3月期の売上高は136億6,193万円。
【東城 洋平・木村 尚基】
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