2024年12月23日( 月 )

博多駅前陥没事故、日本で最も穴に近いメディアが復旧状況を更新中

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(株)TMエンタープライズ

自社オフィスは規制線内

他社には真似できない角度で穴を撮影 (提供:(株)TMエンタープライズ)他社には真似できない角度で穴を撮影

(提供:(株)TMエンタープライズ)

 「立ち入り規制内にあるビルに事務所があるため、来客は不可能な状態です」とは、動画を駆使したニュースサイト「九州ビジネスチャンネル(QBC)」を運営する(株)TMエンタープライズの杉本尚丈社長。事故発生の8日朝、陥没事故のニュースを知り、社員には出社しないように伝達したうえで、自社事務所に向かった。

 「ガスの臭いが漂っており、危険を察知しました。すでに現場周辺は立ち入りを阻む規制線が張られており、事務所があるビルの手前に警察官が立っていたのです」(杉本社長)。回り込むような形で事務所ビルに入り、何とかノートパソコンとハードディスクを持ち出した。8日午後からは、建物の関係者として入れるようになったが、規制線内のため、来客は立入り不可。そのようななか事務所を訪問してきたのは、作業服を着た若い男性。「事故に関して頭を下げに来たが、ものすごく疲れ果てている感じで、怒る気にもなれなかった」(杉本社長)。

 「事務所から復旧作業の様子がよく見えます」という杉本社長は、現在、QBCで事故現場の復旧状況を伝える動画ニュースを更新中である。「電話、ファックス、インターネットはつながらず、仕事にたいへんな支障が出ています」と苦労を語るが、日本で最もオフィスが現場に近いメディアとして奮闘中だ。なお、今回の事故については、「博多の玄関口ともいえるような場所で、日本の土木技術力が疑われるような、恥ずかしい穴を開けてしまったと思います」とコメントしている。

【山下 康太】

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・九州ビジネスチャンネル(QBC)

 

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