2024年11月24日( 日 )

コンテナ居酒屋トンキー・モンキー(後)

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 かつてJR香椎駅・西鉄香椎駅周辺には商店街が発展し、地域の住民や学生で賑わっていた。しかし、JR九産大前駅の開業で学生の足は遠のき、近郊の大型商業施設の開業で商店街利用客は減少してゆく。さらにJR千早駅の開業で、香椎エリアの活気は失われてしまっていた。それにともない福岡市が計画した再開発事業が本格化し、香椎の街は新たに生まれ変わろうとしている。

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香椎コンテナ村ではすでに3店舗が営業

 地主から土地を借り受けた仲盛氏は、友人で料理人の井上勇樹氏と共に会社を立ち上げ、コンテナ居酒屋を始めた。社名は、お互いのあだ名のトン(井上氏)・モリス(仲盛氏)から名付けた。コンテナ店舗は、福間海岸にあるコンテナカフェからヒントを得たという。「海岸沿いのロケーションが良い場所におしゃれなコンテナカフェがありました。コンテナ店舗は、郊外で営業するのも良いのですが、コンテナ自体がアイコンになるので街中で使ったほうが人目に付くし、コストを抑えることができます。さまざまな使い道があると思いました」(仲盛氏)。

 コンテナ居酒屋のモデル店舗として、2015年8月、西鉄香椎駅から徒歩3分の場所に「トンキー・モンキー香椎店」を、今年3月、同敷地内に「串カツトンキー・モンキー」をオープン。来春には、近隣で新たにさまざまな店舗が集まる「香椎コンテナ村」を開業する。すでにコンテナ村には、焼き鳥、角打ち、バーの3店舗が営業しており、年末から来春にかけて、焼き肉、スリランカ料理など7店舗の開業が決まっている。「香椎コンテナ村」は、全体で10店舗となる予定だ。

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今後7店舗が開業予定

 「個人店舗で1軒あるより、ユニークなお店が何店舗か集まった場所があれば、『ちょっとあそこに行ってみよう、何かあるかもしれない』、となるのだと思います。コンテナは箱だから使い方はいろいろです。美容室やオフィスにもなりますし、まず飲食店がやれれば何でもできます」(仲盛氏)。

 今後、(株)トン・モリスでは、コンテナ事業を拡大してゆく方針だ。すでにコンテナ店舗を運営している仲盛氏は、ノウハウを持つうえ金融機関での業務経験があるため、事業計画から融資まで相談に乗ることができる。店舗を始めたい人、土地の活用に困っている人は、まずはコンテナ居酒屋トンキー・モンキーを訪れてその盛況ぶりを確かめてみては。

(了)

<INFORMATION>
コンテナ居酒屋トンキー・モンキー香椎店
所在地:福岡市東区香椎駅前1-19-43
TEL:092-662-2440
営業時間:午後5時~午前0時
定休日:日曜日(月曜日が祝日の場合は日曜日営業)

 
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