2024年11月05日( 火 )

スピード対応への賞賛の影で、掘り返し不可避の「博多駅前陥没事故」

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 全国で注目された「博多駅前陥没事故」。陥没後のスピーディな復旧作業が国内・外で賞賛されたが、埋め戻しにあたって地下に放置した信号機や配管などの“産業廃棄物”を、福岡市が掘り返して処分する方向で検討していることを、福岡のニュースサイト「HUNTER」が1月6日に報じている(詳細はコチラ)。

 データ・マックスでも本件について福岡市交通局に取材を行い、1月27日に回答を得た。回答は以下の通り。

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 質問は1月10日に交通局の指示を受け、担当者宛にメールで送信していた。担当者は多忙とのことだったので、17日(一週間後)を期限としたが、実際に回答を得たのはそこからさらに10日後だった。交通局は陥没事故の事後処理で忙殺されているのだろう。

 質問2は、「HUNTER」の取材に対する交通局の回答に疑問を持ち投げかけたもの。交通局は、賞賛を受けた陥没箇所の埋め戻し作業をライフライン・交通機能回復優先の「仮復旧」だとしている。陥没箇所が塞がったから本復旧というわけではないのだ。さらに質問3に対して、「掘り返し作業の可能性等も踏まえ、流動化処理土による埋戻しを行ったものです」と答えている。高島宗一郎市長は本復旧が完了していないと知りつつ「地盤の強度が30倍になった」と胸を張ったということだ。

 今回の活躍からか、全国放送のテレビ番組にもゲストとして出演した高島宗一郎市長だが、高らかに謳われた“復旧完了”宣言には疑問を持たざるを得ない。

【代 源太朗】

 

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