2024年12月23日( 月 )

田和通商 カウベルランドの乗っ取りを堂々宣言

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 大分県玖珠町のレジャー施設「カウベルランドくす」が営業妨害を受けている事件。3月9日午前、入園ゲートを塞いでいた「株式会社 田和通商」所有の大型トラックは姿を消していた。あとは権利関係をはっきりさせ、カウベルランドの営業を本格的に再開させるだけ。そう思われたが、田和通商より「乗っ取り宣言」とも取れる通知書が、同社代理人弁護士より届いていたことが判明した。

 通知書は3月7日付で作成され、9日に指定管理業者「有限会社 カウベルランドくす」に届いた。通知書を添付するが、内容を要約すると、こうだ。

「土地は田和通商が所有している。(有)カウベルランドくす、およびその関係者が私有地に進入し、施設に動産を置いており、所有権を侵害している。本件土地への進入を厳に禁止し、敷地内にある動産を直ちに撤去して、明け渡すことを求める。履行されない場合は法的手続きを取る予定である。」

 完全な乗っ取り宣言である。トラックでの妨害行為は単なる嫌がらせ行為だと思われていたが、そうではなかった。乗っ取りへの序章に過ぎなかったのだ。

 通知書の文中には、再三「(有)カウベルランドくす及びその関係者に対し……」と記述がある。この場合、「その関係者」とは、建物の所有者である玖珠町役場だと考えていいだろう。自治体をも訴える準備があるとの暴挙。このような行為が許されていいものか。町の財産、住民の憩いの場が失われようとしている。

【東城 洋平】

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