リース業を中核に進化し続け地域社会に貢献(前)
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(株)九州リースサービス 古賀 恭介 代表取締役社長
1974年11月の設立以来、リース業を中心にファイナンス、不動産、フィービジネスなどの多岐にわたる取扱商品を複合的に提供する総合金融サービス企業として、地域密着型営業により事業展開してきた(株)九州リースサービス。2012年7月には九州で最初の大規模太陽光発電所(メガソーラー)を共同事業で稼働させるなど、環境ビジネスや商業施設のプロデュースといった新たな分野への進出が目覚しく、16年11月には東証二部への上場・昇格を果たし、さらなる発展が期待される。同社の現状と将来像を代表取締役社長の古賀恭介氏に聞いた。
(聞き手:弊社代表・児玉 直)
中核のリース業務が堅調
──昨年(2016年)7月に社長就任されてから、初めての決算を迎えられました。業績などの状況などについてお聞かせください。
古賀社長(以下、古賀) 国内のリース業界は約5兆円前後、九州地方では約1,100億円の市場規模で堅調に推移しています。そのなかで弊社は、17年3月期においては売上高210億円、経常利益29億円、当期利益22億円の決算、5期連続の増収、8期連続で増益を見込んでおります。中核のリース事業の売上高で約20億円の増収が見込まれることが、業績アップを牽引した要因です。今期(18年3月期)は、弊社が15年4月からスタートした中期経営計画の締めの期です。定量的には売上高220億円、自己資本比率20%を目指してまいります。
──そのなかで古賀社長は、どのような経営マネジメントのプランをお持ちですか。
古賀 弊社の中核は、リース業です。地元で唯一の独立系地場リース会社として、今日まで多くのお客さまのお手伝いをさせていただいてまいりました。今後もその志は変わらず、より一層地域に根ざした事業をつくり上げ、地域社会への貢献を行っていく所存です。
──具体的なプランとしては、いかがでしょうか。
古賀 これからの事業の構築においては、中核のリース業の付加価値を向上させていくことです。それらをベースに、独自の不動産情報を確保しながら、ファイナンス・保険などの分野へのシナジー効果をもたらすための総合的な営業力を強化してまいります。そして成長分野への積極的な参入です。すでに実施しております、メガソーラー・バイナリー事業などの次世代エネルギー関連を含めた環境ビジネス。そして、弊社のリースのノウハウを最大限発揮する、建物リースを柱にした商業施設のプロデュースなどの地域活性化へのアプローチを続けます。加えて、不動産に関しましては、弊社の保有する物件での安定収入と、不動産を絡めた事業によって一次的な収益をもたらすことです。
──御社は、ファイナンスの分野で地元のデベロッパーとの関係を大切にされております。ファイナンス事業に関してのご見解をお聞かせください。
古賀 SPC(特定目的会社)を活用した弊社独自のスキームを使ったプロジェクトへのファイナンスなどの提案を行ってまいります。その一方で、金融機関内での競合が激しい現状もありますので、現状を見極めながら実施していく所存です。
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【文・構成:河原 清明】<プロフィール>
古賀 恭介(こが・きょうすけ)
1953年9月19日生まれ。明治大学政治経済学部卒業。78年4月(株)福岡シティ銀行入行。同行渡辺通支店長、審査部長などを歴任後、2004年10月に(株)西日本シティ銀行執行役員審査部長。同行執行役員審査本部副本部長、久留米営業部長、営業推進部長を歴任し、09年6月取締役に就任。11年6月(株)NCBリサーチ&コンサルティング代表取締役社長に就任。16年 6月に(株)九州リースサービス代表取締役社長に就任した。関連キーワード
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