玖珠町、カウベルランド指定管理会社を解除
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大分県玖珠町の公営農業施設「カウベルランドくす」において、新地権者と指定管理会社、および玖珠町との協議が進まず、昨年12月から事実上の閉園状態となっているのは、既報の通りだ。
5月中旬、玖珠町は指定管理会社「(有)カウベルランドくす」に、指定管理の取り消し予定を通知していたが、その後の指定管理会社との聴聞会を経て、6月中旬正式に指定管理の解除を通知していたことがわかった。
これまでの取材で、「(有)カウベルランドくす」は2019年3月末まで同施設の指定管理を請けていることがわかっており、玖珠町は期間途中での指定管理取り消しを行ったことになる。
公共事業における指定管理の解除・取り消し自体はそれほど珍しいものではない。解除や取り消しの理由は、指定管理会社の業績不振によるものが最も多いといわれている。ただし、一般的には業績不振により事業継続が困難として、指定管理会社が自治体に取り消しを申し出るケースがほとんど。
業績不振を理由に、自治体側が契約期間の途中で切るのは異例だ。(有)カウベルランドくすは経営立て直しを図っていた矢先。つまり、事業継続の意思はある。
弁護士に見解を求めた。以下の通りだ。
公共団体からの委託を受けて業務を行いますので,財務状況の悪化から業務を遂行できない場合は,公共業務が停滞することになってしまいます。
そのため,「財務状況が著しく悪化し指定に基づく管理の継続が困難と認められるとき」は指定取り消しできることになっています。
ただ,どの程度が「著しい悪化」であり,「管理の継続が困難」なのかは明確ではないので,普通は継続の意思もあるのに,取消しをすることはないかと思います。
取材に応じた(有)カウベルランドくすは「再建中にこのような処分が出るとは、思いもしなかった。今後は処分への不服申し立て、損害賠償も視野に入れて対応していく」と語っている。
【東城 洋平】
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