『脊振の自然に魅せられて』モウセンゴケ(モウセンゴケ科)
-
-
食虫植物として知られるモウセンゴケ(毛氈苔)は、水苔が育つような湿地に生息しています。背の低い植物で、茎はごく短く、地面から葉を放射状に出しています。ですから、これを捜すためには、湿地でひたすら下を向いて歩き回ることになります。
葉の先端は丸く、放射状のヒゲを出しています。このヒゲが、甘い香りのする粘液を出し、昆虫を呼び寄せます。これに惹かれて葉に寄ってきた小さな昆虫は、閉じるヒゲに捕らわれて、モウセンゴケの餌食になります。
この丸いヒゲは、朝日に輝いて宝石のようにきれいです。私はその光景に、三脚を添えマクロレンズを向けます。神秘的な光景がレンズに飛び込んできます。
納得のいくカットは撮れていませんが、この撮影のときは、なぜか可愛いモウセンゴケに惹かれます。なお残念ながら。実際に昆虫を抱えこんだ姿を見たことはありません。6月末から7月の初めには、背丈15センチほどの茎に白くて小さな花を咲かせます。花ビラが5枚の可愛い花は、食中植物には不釣合に思えるのです。
早朝の湿地では、平地では見られない湿原独特の植物や昆虫(トンボ)が生息しています。次回は、日本で一番小さいハッチョウトンボです。
モウセンゴケの可愛い花
モウセンゴケ 2016年6月26日撮影
2017年7月記
脊振の自然を愛する会 代表 池田友行関連キーワード
関連記事
2025年2月21日 15:302025年2月20日 15:002025年2月20日 13:002025年2月6日 11:002025年2月5日 15:002025年1月16日 16:402025年1月24日 18:10
最近の人気記事
2025年2月19日 13:10
2025年2月19日 15:30
2025年2月21日 18:00
2025年2月19日 17:20
2025年2月20日 06:00
まちかど風景
2025年2月13日 16:30
- 優良企業を集めた求人サイト
-
Premium Search 求人を探す