【九州北部豪雨・被災地はいま】差し伸べられる支援の手
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昨19日、朝倉市役所周辺の気温は30度を超え、手元の温度計は33度を指していた。日差しは容赦なく肌を焼き、チリチリと皮膚が痛んだ。
朝倉市では、市庁舎横の消防団本部に設置された災害対策本部で連日被災者支援を行っている。同市の被害状況について全容はまだ判明しておらず、同市防災交通課の板波智太郎・消防防災係長は「杷木地区や高木地区山間部の被害が特に大きい」と話す。朝倉体育センター
朝倉体育センターには、全国から送られてきた支援物資が集められている。物資仕分けの現場作業を指揮する、同市福祉事務所の田中一孝所長に話を聞いた。
――支援物資はいつごろから届き始めたのですか。
田中 報道などで豪雨状況が伝えられた5日の夜には、すでに若干の物資が届いていました。6日からは途切れることなく物資が入ってきました。福島県など遠方地域からの物資もかなりあります」
――支援物資の量は。
田中 人手が足りないこともあって、送っていただいた総量がいまだ集計できないほど大量に届けられています。現在、物資で足りていないのはペットボトルのお茶やスポーツ飲料などです。不足しているものについては随時、市のホームページなどで掲載しています。
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群馬から支援に駆け付けた自治体職員
朝倉市に隣接するうきは市は、群馬県下仁田町と防災協定を結んでいる。災害時にお互いが人員を派遣することを定めたこの協定に基づき、今回は2人の職員が朝倉市とうきは市に派遣されている。
下仁田町商工観光課の石井利幸・主幹は、12日に朝倉市に入った。
――どのような業務を担当していますか。
石井 支援物資の仕分けと、避難所への搬送をお手伝いしています。派遣されてきたもう一人は、うきは市の道の駅でボランティアの方々に情報提供を行っています。
――下仁田町から搬送した物資は。
石井 町のトラックで、トイレットペーパーや衣類などを運んできました。着いた翌日の13日には、東峰村まで支援物資を届けています。途中で被害状況を目の当たりにして、特に流木の多さに驚きました。群馬県も水害やがけ崩れなどの災害が起きることがありますので、今回の経験をきちんと報告して共有したいと思います。
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【小山田 浩介】
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