3代目となる代表就任 『人が集う会社へ』をつくり上げる(前)
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照栄建設(株) 冨永 一幹 代表取締役社長
地場ゼネコンの照栄建設(株)は、2017年8月に冨永一幹氏が、3代目の代表取締役社長に就任した。冨永新代表は、同社がこれまで培った45年の信頼と実績をより進化させるために、『人の集う会社へ』の風土をつくり上げていくことを掲げている。
(聞き手:弊社代表・児玉 直)
さらなる成長と進化を
──冨永社長は、入社後より社長室長、そして総務部長を経験されており、マネジメントの中心でご活躍されてきましたが、新たに代表に就かれたご心境はいかがでしょうか。
冨永氏(以下、冨永) 弊社は設立45周年を迎えることができました。これまで幾多の苦難がありながらも、福岡の地域に根ざした企業に成長・進化することができました。それは、お客さま、弊社の協力専門工事会社さま、職人さんをはじめとするお取引先の皆さまのお力添え、そして何より弊社社員とスタッフの尽力があってのことと、心より感謝いたします。これからも、今日まで培ってきた実績とノウハウを最大限生かし、その地域にあったオンリーワンの価値を持った建物を提案し、信頼を築いていきます。そのために、今まで以上にお客さま、お取引先さまとの関係を深くするとともに、車内では社員同士が職種を超えてお互いにコミュニケーションが円滑になるように環境を整えて、それぞれが活躍できる職場をつくり、さらなる成長と進化を目指していきます。
安定した経営基盤
──前期(2017年5月期)の業績についてお聞かせください。
冨永 17年5月期の売上高は、138億8,387万円で16年5月期より15.3%増です。経常利益は12億6,446万円の9.6%増、当期純利益は6億4,393万円7.2%増の増収増益でした。設立以来最高の売上高と利益を計上しました。
──この売上高と利益はどのようにしてつくり上げられたのでしょうか。
冨永 国内の不動産の資産活用が好調なこともあって、賃貸マンションの施工が増加していることによります。そして新たに設置した開発営業部のセクションが担当する、ホテルの企画・設計・施工が良好でした。ホテルの施工・開発については、市場の動向に注目しながら、お客さまのオーダーに沿った事業を構築していきます。
──創業以来45年間。さまざまなことで山も谷もあったかと存じます。そんな風雪を踏み越えて、地場トップクラスのゼネコンとしてやってこられたことについてお聞かせください。
冨永 冒頭お話させていただいた通り、お客さま、協力事業者などお取引先さまのご支援とともに「小さな会社であり続けよう」という方針を堅持し、無理をしない経営マネジメントを続けてきたことですね。福岡県内で地道に堅実に業績を積み上げてきたことに尽きるかと思います。その積み重ねによって、今日も続いている無借金、そして毎期黒字の経営を実践できています。その安定した経営基盤によって、その時代に沿ったビジネスチャンスに対して投資することができます。お客さまの求めに合わせた建築物・構造物を提供することを通して、地域のまちづくりに参加させていただいていることです。
(つづく)
【河原 清明】<COMPANY INFORMATION>
代 表:冨永 一幹
所在地:福岡市南区向新町2-5-16
設 立:1972年6月
資本金:7,000万円
売上高:(17/5)138億8,387万円
URL:http://www.shoei-k.com<プロフィール>
冨永 一幹(とみなが・かずもと)
1969年6月14日生まれ。福岡県春日市出身。福岡大学大学院人文科学研究科教育臨床心理学専攻修士課程終了。2005年4月に照栄建設(株)入社。取締役社長室長、総務部長を経て17年8月1日に代表取締役社長に就任。法人名
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