2024年11月22日( 金 )

「年輪経営」の凄み 再び増収増益基調へ 伊那食品工業(株)

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伊那食品工業(株) HP

 寒天市場でトップシェアを誇る伊那食品工業(株)(本社:長野県伊那市)の業績が、再び増収増益基調に入った。170億円台だった売上高が、15年12月期では181億円、16年12月期では191億円まで伸びた。当期利益も7億円台水準だったものが、16年12月期では9億8,000万円を超えた。アベノミクスによる円安基調は、材料を海外から調達する同社には逆風で、利益率もアベノミクスの拡大とともに低下した。

 だが、その逆風も徐々に克服し、再び成長軌道に入りつつある。自己資本比率77%と圧倒的な財務内容を誇りながら、リーディングカンパニーとして業績を上げ続ける姿勢には学ぶべきところが多い。ゆっくりと着実に成長する「年輪経営」の凄みを感じる。

 

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