2024年12月23日( 月 )

ZOZOTOWN運営のスタートトゥデイ、時価総額1兆円突破~最大のライバルはアマゾン・ジャパン(前)

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 ファッション通販サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営する(株)スタートトゥデイの時価総額が8月1日、1兆円を突破した。小売業で時価総額1兆円超は5社目。名だたるコンビニエンスストアや百貨店を上回る。ネット通販時代を象徴する出来事となった。

好決算を評価されて株価は急伸

 スタートトゥデイの8月1日の株価は一時、前日比12%高の3,495円をつけ、上場来高値を更新した。年初来安値の1,992円(1月17日)から1.7倍に高騰。わずか7カ月足らずで時価総額(株価×発行済み株式数)は4,500億円増えて1兆円の大台を突破した。8月4日時点の時価総額1兆720億円は、国内最大の流通グループ、イオン(株)の1兆4,718億円に迫る。

 株価上昇の背景には、7月31日に発表した4~6月期決算が好決算だったことによる。売上高は前年同期比39%増の214億円、本業の儲けを示す営業利益は同59%増の79億円。同社は、通販サイト「ZOZOTOWN」に出店するアパレル会社から販売代金に応じて受け取る手数料が収入源。サイトの売上高にあたる商品取扱高が41%増の595億円と急伸した。EC(電子商取引)市場全体がスローダウンしているなかで、快進撃を続けていることが評価され株価が上昇した。

 2018年3月期通期の業績予想は、売上高は前期比31%増の1,000億円、営業利益は22%増の320億円、純利益は30%増の220億円を見込む。百貨店の(株)三越伊勢丹ホールディングスの18年3月期の営業利益の予想180億円を上回る。小売業の新旧交代を鮮やかに映し出した。

(つづく)
【森村 和男】
※本記事は8月9日にNETIB-NEWSで掲載したものです。

 
(後)

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