国土構造変革を成功に導け!「スーパー・メガリージョン構想」
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スーパー・メガリージョン構想委員会設置へ
国土交通省は、リニア中央新幹線をはじめとする高速交通ネットワーク整備にともなう国土構造変革を成功に導くため、「スーパー・メガリージョン構想委員会(※1)」を設置する。これにより、現在建設中のリニア中央新幹線(区間:東京都~大阪市)の効果を走行区間内にとどまらず、全国に波及させるための取組にくわえ、国・地方公共団体、経済団体共通の方針構築を図る。同構想委員会による第1回検討会は、2017年9月22日に開催予定となっている。
検討会で主な論点とされるのが「リニアをはじめとする高速交通ネットワーク等の整備による交流・対流に要する時間の劇的な短縮が、国民のビジネススタイルやライフスタイルにもたらす影響」について。
現在国土交通大臣によって決定されているリニア中央新幹線の主要な経過地は、甲府市附近・赤石山脈(南アルプス)中南部、名古屋市附近、奈良市附近。それ以外の地域にどのように経済面で“リニア効果”を波及させるのかも主要な議題となる。リニア中央新幹線の誕生により、東京~名古屋間は約40分で移動が可能になり、東京~大阪間は約1時間で移動可能になる。また、リニア中央新幹線誕生1年あたりの経済効果は全国で7,100億円(※2)とも見積もられている。
リニア中央新幹線には大阪から先、山陽-九州までを一直線に通すルート計画はない。九州エリア在住の人がリニアを利用しようとすると、新大阪駅から乗り継ぎという形になる。
本当にリニア経過地以外の地方都市に経済効果はあるのか。スーパー・メガリージョン構想委員会の動向、検討会での議論内容が注目される。【代 源太朗】
(※1)スーパー・メガリージョン:東京、大阪、名古屋の三大都市圏を、それぞれの持つ特徴を活かしつつリンクし、より大きな圏域とするもの。
(※2)交通政策審議会中央新幹線小委員会第9回資料参照関連キーワード
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