2024年11月25日( 月 )

パチスロのユニバ元会長らに下される審判

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同社の代名詞、『GOD』シリーズ

 大手パチスロ機メーカー、(株)ユニバーサルエンターテイメント(本社:東京都江東区、富士本 淳代表)は、30日、同社元取締役会長(以下、元会長)及び元取締役管理本部長(以下、元本部長)が関与した約20億円を巡る不正疑惑行為に対する、今後の対応等について発表した。

 問題となっているのは、

 概要(1) 2015年2月~3月にかけて元会長が元本部長関与の下、取締役会にはかることなく、独断で約1億3,500万香港ドル(約20億円)を、同社グループ会社でフィリピンでカジノリゾートプロジェクトを手がけるTiger Resort Asia Limited (以下、TRA)を通じて、第三者及び密接な関係にある外国法人に無担保・無利息で貸し付けた。

 概要(2) 2015年5月11日、元会長はTRAの経理担当者に1,600万香港ドル(約2億円)の小切手を作成させ、これに署名し振り出した。同小切手は同月14日、第三者により取立てに回され、TRAの香港ドル口座から1,600万香港ドルが支払われた。

 などの、不正が疑われる資金流用について。

 元会長は、流用した資金を個人的に購入した美術品の代金支払い(約8億8,700万円)などに充てていた。
 同社は、特別調査委員会の調査により元会長が先述の不正行為を主導していたことが明らかになったとして、「岡田氏(元会長)及び当時の取締役管理本部長に対する然るべき措置を検討してまいります」と述べている。

【代 源太朗】

 

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