サッカー日本代表、世代交代成功しW杯キップ掴む
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本田圭佑、香川真司、岡崎慎司を先発から外して完勝。ヴァヒド・ハリルホジッチ監督の采配が完璧に決まった日本代表は、宿敵オーストラリアを2-0で完封して2018年ロシアW杯の出場を決定した。
31日に埼玉スタジアム2002で行われたW杯アジア最終予選オーストラリア戦は、2-0で日本代表の勝利。「勝てばW杯出場決定」だった日本は、予選1試合を残してグループ1位を確定し、W杯出場のキップを手にした。
ハリルホジッチ監督は、長く日本代表を引っ張ってきた本田圭佑、香川真司、岡崎慎司を先発メンバーから外し、若い選手を並べた布陣で勝負に出る。FW大迫勇也が身体を張ってボールを収め、FW乾貴士とFW浅野拓磨が両サイドを駆けあがる迫力ある攻撃を展開。とくに前半は相手GKやDFに厳しいプレッシャーをかけることで余裕を与えず、日本優位の状況で試合が推移した。
前半41分、左サイドのDF長友佑都からの短いクロスに、一瞬のスピードで相手DFを振り切った浅野が完全にフリーとなり、左足でダイレクトに合わせて先制点を挙げる。
後半になると、オーストラリアはFWユリッチ、FWケーヒルを相次いで投入。191㎝の長身を誇るユリッチ、そしてこれまで日本戦で5ゴールを挙げているケーヒルの登場で、日本が苦手とするパワープレイに出るかと思われたオーストラリアだが、意外にもそれまでのパスサッカーを継続する。これなら日本としては願ったりかなったりの状況だ。
そして後半37分。交代で入ったFW原口元気がボールを奪うと、それまで攻守にわたって豊富な運動量で貢献してきたMF井手口陽介が目の覚めるようなミドルシュートを叩き込んで勝負あり。6大会連続6回目のW杯出場が決定した。これまで、どれだけ不調でもビッグネームを先発起用し、結果としてベテラン勢の低調なパフォーマンスに苦しめられてきた日本代表。口さがないファンの間では「有名選手には『電通枠』がある」などという無責任な噂すらささやかれてきた。しかしピッチで問われるのは常に実力のみ。仮に電通枠などというものがあったとして、そんな選手を起用したことでW杯本戦に進めないなどということがあれば、本末転倒にもほどがある。
今回若い選手を起用して難敵オーストラリアを倒したことで、ハリルホジッチ監督は選手起用についての完全なフリーハンドを手にしたといっていいだろう。そもそも戦術家として知られるハリルホジッチ監督が、W杯出場メンバーにどのような選手を選んでくるのか。若手のより一層のレベルアップ、復権を目指すベテラン勢。最終選考まで、ギリギリの切磋琢磨が続く。【深水 央】
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