「問責決議された意味を理解しているのか?」怒号飛ぶ太宰府市議会
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市長へ対する問責決議や副市長の解職など、混迷が続く福岡県太宰府市で8月31日、9月定例議会が開会した。
芦刈茂市長は冒頭の行政報告で、問責決議に対する見解として「一連の経緯について、1カ月の市長給与10%の減給を行うことにより、襟を正して責任を取る」と報告。
続いて副市長を8月25日に解職した件について、(1)6月議会の問責決議のあと、9月議会に向けてのどのように動くかの提案がなかった。(2)報告、連絡、相談がなかった。(3)市役所改革に否定的だった。(4)(市長の公約だった)中学校完全給食は費用の面で難しいと直言されたなどの理由を挙げ、「このままでは改革は進まないと考え、副市長を解職することを決定した」と述べた。
質疑応答には18名の議員(議長含む)のうち12名が質問に立ち、「提案がなかったと言うが、問責決議を受けたのは市長だ。副市長が助言することがあるとしても、どう動くかは市長自身が考えることだ。副市長のせいにするのは理解できない」「9月議会で後任人事を提案されるそうだが、議会としては現在の異常な状況のなかでの提案には慎重にならざるを得ない」「行政報告ではなく、個人の恨み節にしか聞こえない」など、芦刈市長の報告に厳しい意見が飛んだ。
芦刈市長は、質疑のなかで「政治生命を賭け、今回の決意に至った」と述べ、「人心一新し、新たな改革に取り組もうとする私の決意をご理解いだきたい」と主張。
議会側からは「政治生命を賭けているなら市長を辞めるべきだ」「問責決議を超えた意思表示を考えなければならない」などの声も上がっている。6月の定例議会では最終日に問責決議案が提出され、全会一致で可決されている。9月定例議会の会期は9月26日まで。
【犬童 範亮】
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