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     スイスのドリス・ロイトハルト大統領は、北朝鮮による度重なる弾道ミサイルの発射と核実験の強行、対するアメリカ・トランプ大統領の過激な発言によってついに一触即発の状態にまで高まった「北朝鮮核危機」に対して、「仲介役を果たす用意がある」と名乗り出た。
 スイスのドリス・ロイトハルト大統領は、北朝鮮による度重なる弾道ミサイルの発射と核実験の強行、対するアメリカ・トランプ大統領の過激な発言によってついに一触即発の状態にまで高まった「北朝鮮核危機」に対して、「仲介役を果たす用意がある」と名乗り出た。
 ヨーロッパの中央に位置し、「永世中立国」として知られるスイス。絵空事としての非同盟・中立を掲げるのではなく、「自国の存立を脅かすならば武力によって撃退する」という強い意志を持った国民皆兵の武装中立国である。スイスの永世中立が認められたのは1815年、ナポレオン戦争後の国際秩序を決めるために開かれたウィーン会議でのこと。およそ200年、厳格に中立を守り続けてきたスイスには、その特性を生かした仲介外交の長い歴史がある。
  日本もかつて第二次世界大戦の終戦をめぐる交渉でスイス経由の国際交渉を行っていたし、冷戦中はアメリカとキューバの間を取り持っていた。敵対している国同士、国交のない国同士が交渉するにあたって、スイスが仲介に入るのは関係するどちらの国にとっても好都合なことである。
しかも、北朝鮮の金正恩委員長はかつてスイスの首都・ベルンに留学していた。よく知られる「バスケットボール好き」も、このスイス留学中に覚えた趣味なのだとか。
完全にファイティングポーズをとったアメリカ、対岸の火事のように関わりを持とうとしない中国とロシアによる交渉はほぼ手詰まりとなったなか、「スイス・ルート」が解決の糸口となるのだろうか。
【深水 央】
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