「でりしゃす」全店舗閉店 O157禍の影響避けられず
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ポテトサラダなどの惣菜を食べた客から出血性大腸菌O-157の感染者が続出した惣菜店「でりしゃす」が、19日の営業を最後に閉店することとなった。運営会社の(株)フレッシュコーポレーション(本社:群馬県太田市、竹下徹郎代表)が発表した。「でりしゃす」は、栃木県、埼玉県、群馬県に全17店舗が展開されていた。
同社担当者によると、保健所の立ち入り検査では重大な指摘事項はなかったものの、経営判断として閉店を決めたという。一時は営業再開に向け、新たにトングを購入する、惣菜を保護するフタを導入するなどの準備を進めていたものの、「厳しい報道などもあり、総合的に判断して」(担当者)閉店に至った。なお、同社が経営する別業態のスーパーマーケット「フジマート」「アバンセ」「マルシェ」では、惣菜は量り売りではなくすべてパック詰めで販売している。今後はより一層、従業員の衛生意識を高めていく方針だ。また「でりしゃす」で雇用されていた従業員は同社経営の別業態スーパーマーケットで吸収し、雇用は守るとのこと。
閉店後も、感染源や感染ルート特定のために保健所の調査に全面的に協力していくという。
惣菜をオープンな状態で盛りつけ、客にトングで取らせる形態の惣菜販売には、以前から衛生面を懸念する声が上がっていた。今回の件を受け、各事業者にはさらなる衛生管理の徹底が求められる。【深水 央】
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