劇団わらび座公演・龍角散プレゼンツ「ゴホン!といえば」大盛況で閉幕

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

入場前から多くの人々でにぎわった
入場前から多くの人々でにぎわった

    データ・マックス主催で6回目となる劇団わらび座(秋田県、今村晋介代表)の公演「ゴホン!といえば」が13日、アクロス福岡シンフォニーホールで開催された。

開演前の様子
開演前の様子

    開演に先立ち、主演の藤井玄信役を務める小山雄大氏は「今回の公演に至るまで、たくさんのご支援・応援をいただきありがとうございます。今日は、福岡の皆さまが元気になるような作品をお届けします」とコメント。会場は「人生初のミュージカルでとても楽しみですが、ちょっと緊張しています」「学生時代からずっと大ファンで、福岡公演があると知り駆けつけました。今回もとても楽しみです」といった期待の声であふれていた。

主人公・藤井玄信(左)と父・玄淵(右)
主人公・藤井玄信(左)と父・玄淵(右)

    「ゴホン!といえば」は、日本を代表する喉薬「龍角散」の誕生秘話を描いた情熱あふれる物語。江戸時代の秋田・六郷で蘭学を学ぶため江戸行きを夢見るも、父の反対により地元で医術の基礎を学ぶことになった若き医師・藤井玄信が、さまざまな試練や葛藤を乗り越えながら成長していく姿が描かれた。

    歴史物語でありながら、現代を彷彿とさせる演出も取り入れられ、場内が笑いに包まれる場面も。笑いあり涙ありの展開に、約700名の観客が引き込まれていた。

    公演終了後のロビーは、ミュージカルの感想を語り合う観客でにぎわった。「知名度の高い龍角散を題材にしたミュージカルということで興味をもったが、テンポがよく飽きずに楽しめた」「現代ネタのユーモアも交えられ、くすっと笑える場面が多かった」「劇中歌にとても気に入った曲があった」など、多くの声が寄せられた。帰路に就く人々がとても満足げな表情を浮かべていたのが印象的だった。

 観客一人一人の心に響いた「命の尊さ」。感動の余韻に包まれた福岡公演は、また新たな出会いへの期待を胸に、幕を閉じた。

【立野夏海】

関連記事