2024年11月26日( 火 )

オリーブ葉エキス摂取で体脂肪低減を確認~サンスター

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 サンスター(株)(本社:大阪府高槻市、吉岡貴司社長)は9月20日、オリーブ葉エキスを配合した食品を用いたヒト試験で、体脂肪率の低減させる作用があったことを確認したと発表した。

 試験はBMI(Body Mass Index:体重と身長の関係から肥満度を表す体格指数で、体重÷身長の2乗で計算)が25以上の肥満男女の28名(男性17名・女性11名)に、有効成分のオレウロペインを多く含むオリーブ葉エキスを配合し、糖類不使用で脂質量を抑えた(20gあたり80kcal)チョコレートを8週間毎日摂取。血液検査と生体電気インピーダンス法(体内に微弱な電流を流し、電気抵抗値を計測することで、水分量や体脂肪、筋肉量などの体組成を推定する方法)による分析を行った。試験期間中は食事制限や運動指導などは行わず、普段通りの生活でのなかで、間食として摂取させている。

 結果、BMIに変化は見られなかったが、摂取前に比べ、体脂肪率が-0.8±1.4%、腹部囲においては-1.2±1.4 cmと減少し、肥満の抑制、内臓脂肪低減効果が期待できることが示唆された。
 試験はこのほか、マウス由来の筋芽細胞(C2C12細胞)にオリーブ葉エキスおよびオレウロペインを継続的に添加し、筋形成促進(筋管への分化促進作用)を評価する細胞試験も行われ、ミオシン重鎖(平滑筋細胞質内に存在する筋収縮を制御する構造タンパク)と核の蛍光染色を行い、蛍光顕微鏡による観察と写真撮影を実施したところ、添加しない筋芽細胞と比較して筋形成促進(筋管への分化促進作用)があったことを確認した。

 試験結果については9月16日~18日に松山大学で行われた「第72回日本体力医学会大会」で発表されている。

 

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