2024年12月04日( 水 )

まちかど風景・西区~今宿駅から九大学研都市駅間を歩く

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 九州大学・伊都キャンパスの誕生により、福岡市西区の周辺エリアでは再開発が続いている。最も多く見受けられるのは九大生向けの共同住宅や寮の新設工事だが、今宿エリアでは「ツルハドラッグ今宿店」が先月1日にオープンするなど、小売店の新設も少なくない。
 そこで今回はJR筑肥線「今宿駅」から、学生をはじめ九大関係者の利用が多い同「九大学研都市駅」間を歩く中で見えた、両駅間における開発状況をレポートする。

 福岡マラソンのコースでもある唐津街道と国道202号線の間――新興住宅地エリアである「西都」を抜ける道路を歩けば、今宿駅から九大学研都市駅間は直線道路で徒歩15分程度で行き来できる。

今宿駅~九大学研都市駅間:西都経由の通り

 今宿駅を降りて徒歩1分。すぐに集合住宅の新設現場が目に飛び込んできた。計画されているのは建築主を個人とするマンションで、建築物の概要はRC造7階建てのワンルーム全48戸。設計者は大東建託(株)福岡支店で、2018年2月頃着工予定となっている。

マンション建設予定地の今宿駅側駐車場

 西都の通りに入るとファミリー層向けの分譲住宅地の広告が目に入る。「(仮称)さいとみんなの家(施主:(福)つばさ福祉会、施工:(株)サンコービルド)」など保育園整備も進んでおり、西都エリアは一層家族連れが増えていくことが予想される。

西都エリア:分譲住宅地の広告をよく目にする

 九大学研都市駅に近づくにつれ、コンビニの数が増えていく。西都周辺エリアでは「セブン-イレブン九大学研都市駅東店」「ローソン九大学研都市駅前店」「ファミリーマート JR九大学研都市駅店」「ミニストップ福岡女原店」が営業中だが、12月8日よりローソンが新たにオープン予定となっている。

12月8日オープン予定のローソン工事現場

 九大学研都市駅から九州大学・伊都キャンパスまでシャトルバスが出ているほか、駅に隣接して「イオンモール福岡伊都」があり、周辺は歩行者・自転車・自動車の交通量も多い。閑静な住宅街といったイメージの西都とは打って変わり、賑わいが感じられる。
 福岡市が公表している「登録人口(校区別)平成29年9月末」データによれば、今宿の人口は14,078名。西都の人口は9,987名で、両エリアで西区全体の1割を担う。九大生たちも4年間は両エリアに足を運ぶと考えれば、今宿・西都・九大学研都市駅周辺(徳永北、北原)は伊都キャンパスの移転作業完全完了後も、相応の開発需要が見込めるエリアといえるのではないだろうか。

【代 源太朗】

 

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