猛毒青酸ソーダ行方不明　5,000人分の致死量

　1月31日、北九州市は市内の化学薬品商社コタベ小倉営業所の倉庫からシアン化ナトリウム（青酸ソーダ）1キロがなくなったと発表した。シアン化ナトリウムは200mgを口から摂取すると死に至るとされており、今回なくなった1kgは5,000人分の致死量に相当する。シアン化ナトリウムは金属のメッキなどに使われる薬剤。

　コタベ小倉営業所によると、青酸ソーダ500gが入ったビン2本がなくなったとわかったのは31日の午前10時ごろ。発覚後すぐに31日の発送分などの調査を行い、午後4時ごろ北九州市保健局に報告した。青酸ソーダはカギを掛けられた倉庫で保管されており、31日も施錠や鍵の置き場所に異常はなく、30日までは倉庫に保管されていたとしている。同社は保健局に報告した後、毒劇物取締法に基づいて小倉北署に届け出を行い、31日午後10時ごろには警察による現場検証が行われた。2月1日午前11時ごろからは保健局が立ち入り調査を行う予定。