2024年11月24日( 日 )

本格化の兆し!ドローン・ブームの旗艦店が福岡に全国初登場

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 空撮だけではなく、公共インフラや建築物の点検などで実用化が進む無人航空機「ドローン」。近年、その操縦士を育成する訓練施設の設置が進み、ドローンを活用したイベント企画が増えるなど、急速に身近な存在になっている。ビジネスだけでなく、エンターテイメントの世界でもドローンが活躍するドローン・ブームの到来は近い。

子どもから大人まで楽しめるドローンへ

ドローン・ザ・ワールド 福岡イオン乙金SC店

 2月2日、エンターテイメント用から産業用まで、さまざまなドローン製品やサービスに関する最新情報を発信する、国内最大級のドローン専門ポータルサービス「ドローン・ザ・ワールド」。その全国初の常設店が、福岡県大野城市の「イオン乙金ショッピングセンター」にオープンした。

 開店した「ドローン・ザ・ワールド」の福岡店は、コンテナを改造してつくられた店舗。5歳以上を対象としており、ドローンや関連商品の販売を行うほか、フライトシミュレーターやドローン操縦の無料体験、操縦教室を設置。

 重量35g以下のマイクロドローンを用いた操縦教室「フライヤーズアカデミー」では、インスタグラムにも使える空撮のテクニックや、マイクロドローンのレース向けの練習が可能だ。マイクロドローンは、産業用ドローンに比べて安価(1~2万円で購入可能)でありながら、飛行や写真撮影の機能が充実。軽量で安全性も高く、子どもから大人まで十分に楽しめる。

 ドローンレースは世界レベルで増えているが、とくにマイクロドローンのレースは、建物内の小スペースでも実施可能なこともあって人気が高い。機体は小さいが、ドローンのカメラを通した映像による操縦や観戦は迫力満点だ。海外ではプロによる賞金レースも開催されている。

 福岡店を運営する(株)アイトリートの西山大介代表によると、今回の出店は、世界規模のドローン・ブームの到来に向けて、その対象を、大人中心から子どもを含めた幅広い層に間口を広げることが目的という。子どものころに興味を持ち、産業用ドローンのプロ操縦士を目指すという選択肢が、現実のものとなりつつある。

マイクロドローンレース用の練習設備

 なお、同社では、国交省認定の(一社)ドローン操縦士協会が管理する屋内型操縦訓練施設「ドローンスクール」を福岡で2校(福岡東校、福岡中央校)運営。3月4日には、福岡県大野城市に福岡南校が開校予定。ドローン・ブームの本格化を前に、ドローンの教育ビジネスへのニーズが急速に高まりつつある。

 「ドローン・ザ・ワールド」をプロデュースする(株)ドローンネットの野尻孝営業本部長によると、「ドローンで人々を笑顔に」を理念に掲げ、各種団体と提携したさまざまなイベントを企画・開催していくという。その旗艦店として「ドローン・ザ・ワールド」を2018年内に日本全国で約80店舗を出店する計画だ。

【山下 康太】

▼関連リンク
・屋内訓練校が福岡市南区にオープン
・ドローン操縦士育成に「人材開発支援助成金」を活用

 

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