2024年12月23日( 月 )

幻想的な風景と風光明媚な庭園 京都の奥深さを感じて

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 NetIB-NEWSを運営する(株)データ・マックスは、3月、インバウンドも含めて観光ビジネスで、さらなる賑わいを見せる京都へ視察旅行を実施しました。九州・福岡の経済ニュースを発信する記者の視点から見た観光都市「京都」の実像とは――。複数回のレポートでお伝えいたします。

 今年の視察研修は久々の国内。それも観光客が多く訪れる土曜、日曜日の京都だった。数年前にプライベートで京都は訪れており、金閣寺など主な観光地は足を運んだつもりだったが、日程の関係上行きそびれたのが“伏見稲荷神社”と“銀閣寺”だった。どちらも有名な観光地なので、今回は必ず行こうと心に決めていた。

 視察旅行の2日目、東福寺の塔頭である「毘沙門堂・勝林寺」で座禅を体験した。その後、自由行動となり伏見稲荷神社に向かう。JR稲荷駅に到着し、目に付いたのが外国人観光客の多さ。海外でも人気の“千本鳥居”を見に来ているようだ。その千本鳥居のなかは、間を縫うように日差しが差し込み、鳥居の朱色とあいまって幻想的な風景である。さすが外国人観光客人気ランキングNO1を自負しているだけはある。

 次に主たる観光目的の慈照寺、通称“銀閣寺”を目指す。あえて京都駅から40分以上かかる市営バスを選択し、市内のプチ観光を兼ねた。まさに一石二鳥だ。この日の朝はかなり冷え込んだが、日中は20℃近い気温となり暑いくらいだ。上着が邪魔でしょうがない。バスの降車後、銀閣寺橋を渡り参道に向かうと、両脇にお土産店や軽食販売店などが軒を連ねる。気温上昇のためかアイスや冷たい飲み物など片手に観光を楽しむ人も多く見られた。

 短い参道を通り、境内に入ると、辺りは凛として静まり返り、重厚感を感じるほど。大声を上げる人は少なく通路の砂利の音が響き渡る。順路通り歩いていくと石の階段が多くなり、いつの間にか山手の斜面を上がり、遠くに銀閣と呼ばれる観音殿を始めとした庭園が一望できる。この庭園を含めた総合的な美しさが人を魅了するといっても過言でない。隣を歩いていた欧米人夫婦は途中で立ち止まり、長い間この庭園をじっと見つめていたくらいだ。順路を進むと写真などでよく見る観音殿が近づく。この建物は二層に分かれ、下層の心空殿は書院風のつくりで住宅、上層の潮音閣は観音菩薩を安置する仏堂である。そのため屋根の一番高い部分に仏堂を示す鳳凰が飾られている。

 今回、足を運んだ観光名所の伏見稲荷神社と銀閣寺。幻想的な風景と風光明媚な庭園が印象的であった。とくに銀閣寺では時間がゆっくりと流れる感じが心地良く、京都の奥深さが堪能できた旅行と思う。

【道山 憲一】

 

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