進むインバウンド対応 観光先進地京都の現在
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NetIB-NEWSを運営する(株)データ・マックスは、3月、インバウンドも含めて観光ビジネスで、さらなる賑わいを見せる京都へ視察旅行を実施しました。九州・福岡の経済ニュースを発信する記者の視点から見た観光都市「京都」の実像とは――。複数回のレポートでお伝えいたします。
京都といえば、国内旅行のメッカとしてはもちろん、海外旅行客からも大きな注目を集める観光地である。インバウンド客の定番である、いわゆるゴールデンルート(成田から入国し、東京から箱根・富士~名古屋~京都・大阪を経て関西国際空港で出国する)の西のメッカといえば、間違いなく京都だ。
日本政府観光客(JNTO)が「ビジット・ジャパン」事業を始めてインバウンド誘致に力を入れ始めた2004年より以前から、京都は外国人観光客対策を進めている。その成果が、現在の観光先進地としての京都を形作っている。
京都駅の観光案内所を見てみよう。
地域ごと、テーマごとの観光パンフレットは多言語化されるか、4カ国語(英語・中国語簡体字・中国語繁体字・ハングル)で表記されたものがそれぞれ用意されている。「This Week in Kyoto」と題されたチラシには、その週に行われるお祭り、イベント、フリーマーケットなどの情報が、料金やチケット販売の案内まで含めて記されている。また、「世界遺産巡り」「金閣寺・銀閣寺・清水寺巡り」などテーマ別に、路線バスを使ったルート提案も行われている。実際、京都の観光地にはツアーではなく個人で訪れる旅行者(FIT:Foreign Independent Tour)も数多い。これから桜の季節を迎える京都には、豊富な観光資産を目当てに多くの外国人観光客が訪れる。観光先進地・京都は、どのようにこの観光客を「おもてなし」するのか、日本人としては花の京都の美しさ以上に興味のあるところだ。
【深水 央】
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