カンボジアの女性起業家を育てる敏腕経営者
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西日本・カンボジア友好協会が17日、2018年度通常総会を開催。カンボジアのイオンモールプノンペンでカンボジアの土産店を運営しながら女性起業家育成を行う(株)ブルーミングライフの代表温井(ぬくい)和佳奈氏を招いた講演会を開催した。
温井氏はボストン大学国際関係学部を卒業後、ウェブデザイン&マーケティング会社を設立し、12年間運営した。
09年9月、アジアの女性を自立させ、デザイナーやビジネスリーダーにすることを目的に同社を設立した。14年にはカンボジアに現地法人を設立し、イオンモールプノンペンにライフスタタイル用品店を開業。しかし、当初は集客に苦戦し16年に業態変更。カンボジア全土から驚くほど高品質な商品を集めた土産物店「アメージングカンボジア」を出店。ココナッツオイルや石鹸などを集約したワンストップ店舗として35メーカーの2,000品目を取り扱っている。
16年7月に覆面で実施された顧客満足度調査では前168テナント中1位の評価を受けて売り上げは拡大を続けている。温井氏はカンボジアでのビジネス成功は容易でないことを認めながらも、以下の5つの条件が整えば成功は可能だと指摘。
(1)問題解決につながる社会貢献事業であること
(2)誰もノーと言わない独自のブランドストーリーがあること
(3)品質やサービスの向上などをメーカーとともに目指す「共成」の意識をもつこと
(4)クメール語、英語、日本語などで情報発信する多言語マーケット化すること
(5)正しく学ぶこと。事業には正しくないものも含めて多くの学びがあるが、正しく学び客観的に観察
分析を行い決断し、実行するそれを繰り返し愚直に続けることで道が開けるとしている。
5月下旬にはカンボジアのプノンペン北部のショッピングモールに「アメージングカンボジア」の新店を出店することが決まっている。温井氏は現在13名いるカンボジア人従業員たちの成長に目を細め、いつの日か従業員たちが起業家として旅立つことを楽しみにしているという。
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