SANKYO・藤商事が増収増益~パチンコ業界に久々の明るい話題
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出玉制限(勝ち額の上限設定)などの規制強化の影響を受け、遊技人口が1,000万人を割り込むなど、市場規模が縮小傾向にあるパチンコ業界。暗いニュースが続く中、大手パチンコメーカーSANKYOと藤商事が2018年3月期決算を発表し、両社ともに前期比増収増益をはたした。
(株)SANKYOは、18年3月期の決算で、売上高862億2,200万円、経常利益113億1,900万円、当期純利益55億5,000万円を計上し、前期比増収増益をはたした。同社の業績向上の立役者は、「ファンが選ぶパチンコ&パチスロ大賞 2017」の大賞にも輝いた、「CR フィーバー戦姫絶唱シンフォギア」。17年8月に販売された同台だが、18年に入ってからもパチンコホールで増台が続くなど、ロングランヒットを記録している。
勢いにのる同社は、19年3月期の決算でも、売上高900億円、経常利益130億円、当期純利益90億円の増収増益を見込む。(株)藤商事の18年3月期決算は、売上高523億1,400万円、経常利益42億3,400万円、当期純利益25億2,500万円を計上し、前期比増収増益をはたした。とくに、売上高は前期比193億6,100万円の大幅増収をはたした。同社の場合、SANKYOのように1つのパチンコ台がヒットを飛ばし業績を牽引したのではなく、既存の「リング」や「地獄少女」といった、複数の人気コンテンツを採用した新台の販売攻勢が業績向上につながった。この人気コンテンツの市場投入ラッシュの効果はスロット台の販売において顕著に現れている。17年3月期のスロット事業の売上高が4億8,500万円に対して、18年3月期は85億3,600万円を計上している。
同社はパチンコ・スロットの両基幹事業に加え、19年3月期はデジタルコンテンツ(スマートフォン向けゲームアプリやパチンコ・スロット台使用楽曲の配信など)にも注力するとしている。しかし、規制強化の影響を考慮し、業績は売上高380億円、経常利益20億円、当期純利益13億円の減収減益を見込んでいる。
【代 源太朗】
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