【来春オープン】唐津市中心街に複合商業施設～施設名は公募で決定

新設される複合商業施設の完成予想図
（いきいき唐津提供）

　唐津市中心商店街に来春、複合商業施設が新設されることがわかった。

　JR唐津駅からほど近い場所に建てられる施設は、外壁にガラス素材を使用した近代的なデザインを採用する。壁面には唐津の古い町並みが描かれるなど、同市の特徴を盛り込む予定だ。
　外国人観光客（インバウンド）のほか、唐津市周辺の住民を主な客層としてみこんでおり、1階には演芸ホールを設けて市内で約20年ぶりとなる常設の映画館機能（約80席）を備えた。住民によるコンサートや子どもたちの発表会などにも開放する。

　敷地面積約1,000m²、3階建て施設の建設および運営は、唐津市のまちづくり会社「いきいき唐津（株）」（佐賀県唐津市刀町1512-3、木下修一代表）が行い、直営ブックカフェのほか飲食店など4店舗を誘致する。観光客向けに、地元食材などを販売するアンテナショップやインフォメーションも設置。コンシェルジュが唐津市の魅力を伝えるサービスを行い、長期滞在の観光客を想定したゲストハウス（80床）も備える。8月に着工し、来年ゴールデンウイーク中のオープンを予定している。

　施設は唐津市中心街地活性化基本計画の一環で、内閣府の地域再生計画に認定された。総事業費は約6億円で、そのうち2億5,000万円は経産省からの地域文化資源活用空間創出事業を活用する。新規のテナント入居者に対して、唐津市は創業支援金の支給も検討している。
　「いきいき唐津」は5年間かけた準備期間中に、地元商店街や住民と意見を交わしながら計画を進めてきた。同社は6月に新設するホームページで随時情報を公開する予定で、施設名などは公募を行って決定する。

【内山　義之】