有力な人材採用で成長にはずみ(後)
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(株)アールズエバーラスティング
人口増が進む東京市場は今後も有力
専務と並ぶ新たな人材として、国税局のOBも幹部として迎え入れた。これからの投資型マンションは、資産相続にともなう節税面での効果が大きく問われる。国税局OBというキャリアは税金面での相談にもいろいろ乗ることができるうえ、会社の信用力の面でも大きなプラスになる。
「弊社のお客さまは富裕層が多いため、資産相続という問題にも迫られています。国税局OBという専門家がいることで、相続の際に発生する税金面の相談も気軽にでき、弊社で物件を買っていただくうえでのメリットになることでしょう」。
そういった顧客へのサービスでは前期から新しい試みにも取り組み始めた。「お客さまをご招待してクリスマスパーティーを開くことにしたのです。昨年は100名さま以上にご参加いただき、おかげさまで大変な盛況となりました。こういうイベントを通じてお客さまとコミュニケーションを取ることは今後も続けていきたいですね」。
気になるのは先々の景気だが、同社はどう見ているのだろうか。よくいわれるのは2020年の東京オリンピック開催後のことだ。12年ごろから日本は好況に転じ、一部マスコミはあのバブル期も超えたと伝えているが、それも五輪後はしぼむだろうという読みがある。
この点、同社では東京の人口増はしばらく続くと予測し、マンション建設は五輪後も急激に落ち込むことはないと考えている。とくに近年、新線の開設や私鉄や地下鉄の相互乗り入れで電車網がさらに細かく張りめぐらされ、利便性が上がったため郊外でも立地条件が整い、マンション建設の余地が広がっている。こうした現況を踏まえ、東京での営業は今後も強化していくという。
一方の地元、福岡。こちらも九州中から人が集まり、一極集中の傾向はまだまだ続いている。学生をはじめとする若い世代は進学や就職で福岡県外からやって来るが、福岡市や近郊に住み着いて故郷に戻らないケースが多いからだ。このことからマンション需要はまだまだ旺盛だと予測している。
また、東京からも福岡の市場は注目されているという。「05年に福岡県西方沖地震がありましたが、それを除けば台風などの自然災害が少ないでしょう。さらに日本で住みたい街の上位に入っている。それほど、福岡というまちはステータスがあるんですね」。
ただし、売る物件がなくなれば、同社にとって死活問題だ。そこで、仕入れには力を入れていくと同時に、これまであまり展開してこなかった自社ブランド物件を今後は増やし、マンション管理という新規事業への進出も視野に入れている。その自社ブランドでいえば、すでに福岡市東区で低層階マンションを計画中だ。
昔も今も競争が激しいマンション販売業界。そのなかで確実に信用力をつけ、業績を伸ばしている同社の活躍にこれからも注目したい。
(了)
<COMPANY INFORMATION>
代 表:石村 祐一郎
所在地:福岡市中央区渡辺通5-13-11 天神渡辺通ビルディング4F
設 立:2009年3月
資本金:2,000万円
TEL:092-739-6700
URL:http://www.rz-e.com<プロフィール>
石村 祐一郎(いしむら・ゆういちろう)
1975年、福岡県古賀市生まれ。専門学校を卒業後、いくつかの職業を経験。27歳の時、マンション投資会社に勤務。その後、34歳で独立をはたす。趣味は音楽。関連キーワード
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