『脊振の自然に魅せられて』「マタタビ」木天蓼 マタタビ科
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自然界ではさまざまな不思議な光景を目にする事ができます。
マタタビもその一つです。マタタビとは「猫にマタタビ」のマタタビです。
蔓性の植物ですが、夏になると葉の数の半分くらいが白くなります。植物辞典ではこれを白化と記しています。
なぜ白くなるかというと、おそらく昆虫を呼ぶためだと思われます。
植物は昆虫の助けを借りて受粉します。蜂や蝿など、それぞれが好む花に蜜を求めてやってきます。マタタビの葉が白くなるのは「花が咲き始めましたよ」と昆虫に知らせているからなのです。
白くなった葉には蝿などの昆虫が寄ってきます。
葉が白くなるのと同じ時期にマタタビの花が咲きます、そして実となります。その頃にマタタビミバエの産卵により「マタタビの虫こぶの実」として珍重されます。青春時代に真っ黒な猫の『ミー』を飼っていました。マタタビの実が猫の滋養に良いと聞いていてので、母が漢方薬店からマタタビを買ってきてくれました。
これを愛猫の『ミー』にあげてみました。驚くことに猫は陶酔状態になり、よだれを出し、喉をゴロゴロ鳴らしていました。人間が麻薬中毒になるのと同じ状態のようです。人間がマタタビの実をなんど匂っても香りがしませんが、猫には臭気物質を感じる事が出来るようです。大人になり、マンションの隣の部屋の住人が血統書付きの高価な猫を飼っていました。マタタビをやっておびき寄せてみようと、我が家のベランダにマタタビを転がしてみました。どうでしょう、猫がやってきました。そしてゴロゴロと転がり始めました。
一度、動物園でネコ科のトラやライオンにマタタビをやると、どうなるか試してみたいと思っていますが、新聞沙汰になるので実行はしていません。サラリーマン時代、ルートセールスで福岡から大分に向かう途中の食堂にマタタビを焼酎付けにしていた小さな店がありました。昼食を楽しみにその店を訪れてはマタタビのエキスをご馳走になっていました。
山間部の道路を走るときに白い花が目立ちます、それがマタタビの葉です。
キウイフルーツも同じマタタビ科と植物辞典にあります。
2018年7月5日
脊振の自然を愛する会
代表 池田 友行関連キーワード
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