不祥事件相次ぐ第一地銀のきらぼし銀行(前)
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きらぼし銀行は2018年5月1日、全国地方銀行協会(第一地銀)加盟の東京都民銀行と第二地方銀行協会加盟の八千代銀行に、新銀行東京(加盟協会なし)が新たに加わり(株)きらぼし銀行に社名変更しスタートした。
~全国の地方銀行について~ 【表1】を見ていただきたい。
<この表から見えるもの>
★日銀のマイナス金利政策により、地銀は厳しい経営を余儀なくされている。そのため生き残りの道を求めて経営統合や合併を進めている。地方銀行104行のうち、11の金融グループに24行(第一地銀14行、第二地銀10行)がその傘下に入っている。その比率は23.1%となっており、今後さらに増加するものと見られている。・きらぼし銀行も東京都に本店がある地銀3行が経営統合し、合併しており、それを裏付けるものである。
◆継承銀行は八千代銀行だが、統一金融機関コードやSWIFTコードは東京都民銀行が使用していた「0137」と「TOMIJPJT」を使用し、第二地銀協会から全国地方銀行協会へ移行している。そのきらぼし銀行に不祥事件が立て続けに2件発生したのだ。
~きらぼし銀行の不祥事件について~
(1)2018年7月9日 詳細は別紙ニュースリリース見ていただきたい。
元行員による不祥事件の発生について・2016年5月から2018年5月にかけて、石神井支店に勤務していた36歳の男性行員が顧客の預金から、不正に現金を引き出し横領していたことが発覚。この行員は石神井支店および上石神井支店それぞれの法人顧客1社、当該法人関係する個人客2名より普通預金から定期預金の作成依頼を受け、総額3億7,500万円の定期預金証書を偽造交付し現金を着服していた。発覚したのは今月2日、顧客から預金の解約の申し出を受けた銀行が確認したところ定期預金証書の偽造が判明。行員は失踪しており、銀行は7月8日付でこの行員を懲戒解雇している。
(つづく)
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