2024年12月23日( 月 )

【フランス菓子…】西日本新聞のボカシが薄い!~「ブラック企業」名が判読可能

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▲28日付西日本新聞の1面

 九州のブロック紙『西日本新聞』が28日の1面で報じた記事で、掲載した写真にかけられたモザイクのかかりが薄いために、下の文字が判読できると話題になっている。

 1面に掲載されたのは、「職人徒弟制はブラック? 福岡の洋菓子店」と題した記事。福岡市内の有名洋菓子店の関係者から寄せられたメールをもとに、いまや西日本新聞の顔となった「特命取材班」が見習い職人の労働環境について調べたもの。

 問題の洋菓子店で働くパティシエは残業が毎月130時間を超えるうえに残業代も支払われておらず、労基署の立ち入りに備えた口裏合わせまでしているという。組織的で狡猾な労働基準法違反であることは間違いなく、特命取材班の取材に店のオーナーは「職人を育てるため」「昔の修業はもっと大変だった」などとひらきなおっている。

▲良く見ると……たしかに下の文字が読める

 社会面ではこの問題の背景を探り、後継者育成の使命感と労基法の縛りの間で試行錯誤しながら、人手不足の影響で古いやり方が通用しなくなった現代の職人たちの悩みにも触れている。

 さすがは「あなたの特命取材班」。きちんと深堀りした良記事であることは間違いないが、残念なことに記事のなかでは匿名にしていた「ブラック洋菓子店」の名前が写真から判別可能なのだ。

 「へー、あの名店が」。記者も訪れたことのある、福岡市民ならよく知る名店の名前は、特徴的なだけにボカシの甘さが悔やまれる。

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