確かな実績とノウハウを生かし、真に豊かな住空間を提供し続ける（後）

（株）タイヘイ

心を豊かにする職場をつくり顧客との距離を縮める

　現在、同社が手がけているのは、「サンライフ桃園公園」「サンライフ下曽根駅サウスコート」「サングレート平尾山荘」「サングレート博多ロイヤルプレイス」など。そのどれもが好立地で利便性が高い。ロケーションの選定から目を光らせているからこそできる美意識が息づく移住空間の創出も同社の強さといえるだろう。加えて、デザイン、プランニング、細やかな設備・仕様に至るまで、高いレベルのクオリティが魅力だ。

　また、社員の人柄の良さも販売促進に一役買っている。同社ではほとんどの社員たちが辞めずに長く働ける土壌が整っている。高い定着率を誇り、プロフェッショナルがそろっているため、社内での揉めごとなどはほとんどないという。マンションや住宅は顧客にとっては大きな買い物だ。経験の浅い若手や配属されたばかりの人間だと不安な気持ちを与えてしまうが、同社ではベテランたちがどっしりと腰を据えて、顧客にさまざまなアドバイスをしている。彼らの説得力のあるアドバイスに顧客は非常に安心感を得るのだ。物腰の柔らかい丁寧な対応は同社の社風といってもいい。

　教育面では、「自分がされたら喜ぶことを教える」ことで心の豊かな人間性を形成させている。顧客ありきのサービス業としては一番大切なことだ。また、大企業と違い、すべての社員の表情が読みとれる程良い規模の環境がコミュニケーションを円滑にしている。同社ではプライベートな悩みを相談されることも多いそうだ。これは経営陣が掲げる「この会社に入って良かった」と社員たちが思えるよう、精神的に頼れるような職場づくりを行ってきたからだ。人と人とのコミュニケーションがしっかりできることが今の時代、そのまま強みにもなる。それを社内で徹底しているのだ。

　仕事だけでなく、年に一度の社員旅行も社内の結束を固める1つのツールになっている。同社では下請業者などの関係先と一緒に社員旅行を行っている。行き先はハワイやノルウェー、チェコ、イタリア、エジプトなどさまざまで、普段は経験できない非日常を楽しむことができる。こうした取り組みにより、絆を深め、豊かな心で顧客と向き合うことで、顧客から「ぜひ、タイヘイさんにお任せしたい」といわれるように日々邁進している。

（了）

＜COMPANY INFORMATION＞
代　表：伊藤　俊樹
所在地：北九州市小倉北区片野4-20-3 泰平ビル3F
設　立：1969年5月
資本金：4,900万円
ＴＥＬ：093-931-6626
ＵＲＬ：http://www.web-taihei.co.jp/

＜プロフィール＞
伊藤　俊樹（いとう・としき）
　1947年12月、北九州市小倉南区生まれ。70年、泰平建設（株）に入社。98年5月、代表取締役社長に就任。趣味はゴルフ、釣り。