2024年12月23日( 月 )

福岡地区の生コン市況は堅調 福岡地区生コンクリート協同組合、新たに6社加入

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 福岡地区の生コン出荷をコントロールする福岡地区生コンクリート協同組合(福岡市博多区、中島辰也理事長)。4月から同協同組合に(株)サカヒラ、旭コンクリート工業(有)、(株)エフ・エム・シー、(株)冨士機、(株)環境施設、ちくしの生コンの6社が新たに加入し、36社42工場の規模に拡大した。

 上記6社と同協同組合の間では長年、激しい競争が繰り広げられ、近年では、m3あたり10,000円を下回り、8,000〜9,000円で販売されていた。そのため、同協同組合員の各工場は疲弊し、苦しい経営を余儀なくされていた。他方、6社も販売価格下落について、頭を悩ませていた。
 同協同組合の関係者は、「今後、劇的に出荷量が増えることはないとされる状況で、ダンピングなどで市場を取り合っても、お互いに利益がないことは明白でした。それならば、ともに組合で活動することにより、市場が安定し、また自社の経営においてもプラスであることをご理解いただきました。各工場のシェアなどの条件面もクリアになり、4月から加入していただきました。6社の加入で、組合内の体制もより強固になり、出荷も堅調です」とコメントした。

 6社の加入により、今年度の同協同組合の出荷量は前期比120%となり、今年度の出荷量の合計は150万m3が見込まれている。「過去の年間200万m3の時代と比べると、相当落ち込んでいますが、現在の市況を考慮すれば、おおむね堅調だといえるでしょう」(前出の協同組合関係者)。
 販売価格は、9月より13,000円(m3あたり)に改定した。生コンの主要顧客であるゼネコンからも理解を得ており、反動はないという。同協同組合内でもとくに大きな動きはなく、しばらくは堅調な市況が続く模様だ。

【河原 清明】

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