2024年12月23日( 月 )

社員目線で考え抜いた働き方改革で『輪』の強化を目指す(後)

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(株)ハマジ 福岡営業本店

全員野球で売上高30億円を目指す

 トータルで8,000万円ほどの経費をかけて、これまでの改革を行ったという濱地社長は、数年前から採用に苦戦を強いられていた実情をどうにか改善したかったという。「社員が働きやすく、若い人たちが受け入れやすい環境づくりが急務だと感じ、大幅な改善を断行しました」(濱地社長)。そのほか、業務時やプライベート時にも対応した医療保険や顧問弁護士への個別の相談費用も会社が負担するなど、独自の福利厚生も生み出してきた。さらに、勤続年数報奨金では、勤続3年で5万円、5年で10万円、7年で15万円、10年で20万円、それ以上は5年単位で報奨金を支給。頑張りを目に見えて評価されることでモチベーションアップにもつながり、離職率はぐんと減ったという。

 そんな濱地社長が掲げるテーマは『輪になる』。「バースデーイベントでは、各拠点で誕生日の人以外全員でプレゼントを決め、本人は通常18時退社のところを1時間早めて17時退社にしています。また、海外研修では、私が3カ所をリストアップして、各拠点で行きたい場所を多数決で決定。67人の社員がいるため、全拠点混合で3班に分けて行きます。普段会う機会がない拠点の社員ともコミュニケーションが取れますし、海外だと日本語が通じない分、団体行動が重要になってくるので、社員同士の輪の強化にもつながると思っています。もちろん、費用は会社がすべて負担しますし、土日を使うから振替休日を取ることもできるんです」(濱地社長)。社員思いの環境づくりでバックアップしつつ、社内の団結力を強化することで、売上高30億円を目指す土壌を、今はつくっている最中なのだ。

 「仕組みづくりをする際に大切なのは、社員の立場になって考えることです。だからここまで、大幅に変化することができたと思います。同時に、商材の広さと仕入れ力の強さという弊社のストロングポイントで事業領域の拡大を目指していきます」(濱地社長)。

 17年は、福岡営業本店をリニューアルし、体制の改革後は10名以上を採用した。足元を固めながらも歩みを止めない、今後のハマジの活躍に注目したい。

(了)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:濱地 泰行
所在地:福岡市南区弥永2-6-2
設 立:1979年1月
資本金:1,000万円
TEL:092-584-2221
URL:http://www.k-hamaji.com

<プロフィール>
濱地 泰行(はまじ・たいこう)

 1979年3月生まれ。22歳でサイン・広告資材を扱う(株)ハマジに入社。福岡営業所開設にともなって赴任し、取引先拡大に尽力。その後、会社にデジタル化の波をもたらし急成長。その後、2014年に代表取締役社長に就任。近年は社内体制を見直し、最新のシステムを導入し、斬新な待遇を採用するなどして、働きやすい仕組みづくりを強化。

(前)

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