2024年11月21日( 木 )

社員の労働環境の改善と生活の豊かさを追求し、魅力ある職場を創造(前)

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リョーユウ工業(株)

組織の繁栄や衰退は、「人次第」

 事務所の受付を訪れると「いらっしゃませ」と明るく元気の良い声で出迎えられる。歓迎されていると感じ、とても気持ちが良い。受付は、企業にとっての顔であり、会社の風土を映し出す鏡のようなものと言っても過言ではない。受付を見ると会社の経営状態がわかるという人もいるほどだ。たしかに勢いがあって、規律がしっかりしている会社の受付は明るく好印象を受ける。

 諸石裕社長が、来客への応対の向上に取り組んだのは、社長に就任して4、5年経ってからだった。父で先代社長・信義氏が急病で倒れたことから、27歳の若さで3代目社長に就任、経営者として経験を積みながら、徐々に改革に着手する。「当時のスタッフは、お客さまへの応対に慣れていなかった。声に出して挨拶できるよう、幹部を始め全社員が実行できるよう研修なども行い、意識や行動が変わるように取り組んだ」と諸石社長は当時を振り返る。

 挨拶にこだわったのは、来客者への気配りを大切にする気持ちを醸成したいと考えたからだ。その根底には、「リョーユウ工業の社員はしっかりしている。あるいは、リョーユウ工業の社員なら安心だと思ってもらえるような人材に育ってほしい。我が社の従業員であるとともに、どのような環境でも立派な自立した社会人として認められる存在になってほしい」という諸石社長の思いがある。

 組織の繁栄や衰退は、「人次第」だと諸石社長は考えている。そのために、従業員が自社で働くことに生き甲斐、やり甲斐を感じ、豊かで幸せな生活を送ることができるような仕組みと環境を整備する改革に取り組んだ。来客への応対の向上はその一環でもあるし、結果として社内の雰囲気も良くなるという効果も見込める。

(つづく)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:諸石 裕
所在地:福岡県糟屋郡宇美町障子岳南5-3-5
設 立:1972年6月
資本金:1,000万円
TEL:092-933-6811
URL:http://www.ryo-u.com

<プロフィール>
諸石 裕(もろいし・ゆう)

 1971年生まれ。95年4月同社に入社。99年3月代表取締役社長に就任。ブログ「リョーユウ日記」を不定期で更新している。趣味はドライブ。

(後)

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