2024年11月27日( 水 )

ガードマンは道先案内人 イベント警備では観光案内「虎の巻」携帯

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 事故を防ぎ、安全確保を目的とする警備業だが、要求されることは想像以上に多い。道案内はもちろんのこと、大型イベント時には観光案内も。そのため、ガードマンに観光名所、食べ物、お土産など観光情報の詰まったメモを携帯させている会社もあるようだ。

 「建築現場では、車道や歩道に出ている工事関係者はガードマンがほとんど。近隣の方に騒音や振動で迷惑をかける場合もありますが、ガードマンの気遣い、言葉遣いで印象はがらりと変わります。」――そう語るのは福岡市内の警備会社社長。ただ誘導棒を振っていれば良いわけではない。挨拶やほんの少しの気遣いが近隣住民からの苦情を遠ざける効果があるという。

 また、レベルの高いガードマンは周辺情報をインプットしているという。読者の皆さまもガードマンに道を尋ねた経験はないだろうか。現場周辺の病院や郵便局、市役所など公共施設の場所、方角を頭に入れて、対応しているプロも多いという。福岡市内では、外国人観光客も多く、道案内をすることもしばしば。

 もちろん安全確保が第一だが、それ以上に奥が深い「プロの仕事」である。

【東城 洋平】

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