2024年11月20日( 水 )

佐賀県基山町 新ブランドトマト「きやまトマッペ」 西鉄子会社が開発

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

 社会西日本鉄道とJA全農が共同出資する(株)NJアグリサポート(福岡県三潴郡大木町)は20日、佐賀県の基山町と連携し、同町内で糖度の高いトマトを開発し、11月末から「きやまトマッペ」のブランド名で売り出すと発表した。

 NJアグリサポートでは、高収益作物栽培による新規就農人口の増加および沿線地域の活性化を目指し、2015年から大木町でいちごの栽培事業を行っている。農業を支える人材の育成にも取り組み、これまでに8名が独立して農業を営んでいる。

 今回、第2弾として佐賀県との包括的連携に基づき昨年より基山町において、情報通信技術(ICT)を活用し、温度や湿度を自動制御できるハウスでトマト栽培を開始。本年より就農に向けた高収益作物の栽培に取り組むため、通常の糖度より高い7以上のトマトの開発を進めていた(通常の糖度は4~6)。来年度から研修生を受け入れる予定。

 「きやまトマッペ」というブランド名決定までの流れは、同町の基山中学校の給食でトマトを提供し、全校生徒450名から名前を募集。その後、西鉄グループと基山町関係者による選考を経て、NJアグリサポート代表、松田一也基山町長による最終選考で決定した。松田町長は「親しみやすい名前を選んだ。基山ブランドとして町内および町外の方々にも知っていただき、基山町にもトマッて」と述べた。

 「きやまトマッペ」は、にしてつストア各店(レガネット天神、レガネット城西、レガネット大橋)や九州自動車道基山パーキング(上り)、「基山ふるさと名物市場」で、11月末からの販売を予定している。また、町はふるさと納税の返礼品に加えるという。
 販売価格は、1パック(約500グラム)450円~500円を想定している。

【内山 義之】

関連キーワード

関連記事