【ギャンブラー代の話題をビタ押し!】好調のユニバ~ハーデス2でどこまで伸びるか
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営業赤字の解消は堅いか
パチンコ・スロットメーカー界の雄、(株)ユニバーサルエンターテインメント(以下、ユニバ)。2017年12月期は決算月の変更にともない9カ月の変則的なものとなった。これにより、同期の売上高は685億4,600万円の計上に留まったほか、経常利益は128億2,900万円の赤字に転落した。
しかし、同社は2018年第3四半期連結累計(18年1月1日~9月30日)時点で、経常利益以下がすでに前年通期比で大幅増益となっている。カジノ運営のWynn Resorts社(米)と争っていた損害賠償責任をめぐる裁判の和解が要因。ユニバはこれにより赤字から一転、経常利益676億6,800万円、純利益1,679億6,800万円の黒字計上をはたした。
本業の強さを示す営業利益は依然として144億7,900万円の赤字ではあるものの、直近5期(同)では平均254億1,900万円の黒字計上を続けてきた同社。12カ月分の営業結果が反映される18年12月期の決算では、黒字化をはたす公算が大きい。どこまで営業利益を増やせるかは、同社の基幹事業であるパチスロ・パチンコ事業が鍵を握っている。先行して投下されている規制強化に対応したパチンコ・パチスロ機の開発費用を、今後の販売でどれだけ“まくれる”かがポイントだ。
勝負を決めるのはハーデス2
2018年第3四半期連結累計(18年1月1日~9月30日)時点で売上高は670億1,400万円を計上。話題の新台、スロット「アナザーゴッドハーデス冥王召喚(18年12月ホール導入予定、以下ハーデス2)」の販売攻勢もあり、17年12月期の売上高685億4,600万円は上回りそうだ。
しかし、このハーデス2の販売をめぐっては、パチンコホールサイドで賛否が分かれている模様。
「ハーデス2の購入は、来年導入予定の6号機ハーデスとの引換券のようなもの。人気台を確実に抑えられるとはいえ、当初ハーデス2は詳細すら明らかにされていませんでした。そのため、さすがに度が過ぎるのでは?と感じるホールも少なくなかったようです」(ホール関係者)。
同社の18年12月期決算は前期比増収増益となる可能性が高い。しかし、市場規模の縮小や規制強化など、暗いニュースが先行した18年の遊技業界に本当の意味で明るい話題を提供するためにも、変なしこりを残すことなく、平成最後の年を締めくくってもらいたい。
【代 源太朗】
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