業界コンテストの金賞が信頼の証 外断熱工法が紡ぐ幸福の連鎖(前)
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健康住宅(株)
念願の大賞を受賞した自慢の高性能住宅
2017年、健康住宅は一般社団法人日本地域開発センター主催(主務官庁:国土交通省)の「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2016」で、初めて大賞を受賞した。しかも、特別優秀企業賞との2冠だ。「過去6回、特別賞や優秀賞などはいただいてきましたが、大賞を受賞できるとは思っていなかったのでびっくりしました」。そう喜びを語ってくれたのが、社長の畑中直氏だ。この賞は、「外皮・設備の省エネルギー性能値」や「多様な省エネルギー手法の導入」「供給戸数」などを基準にしている。高性能な住宅を企画しても供給がおよばないハウスメーカーも多いなか、同社は商品のすばらしさと供給率を合わせて評価されたのだ。
そんな健康住宅が主力とする商品は「外断熱工法を利用した高性能住宅」だ。気密性が高く、断熱性能が極端に良いので、部屋全体の空気の流れをコントロールしさえすれば、エアコンの弱運転で夏はひんやりと涼しく、冬はぽかぽかと暖かい室内環境が実現できる。まさに快適な居住空間を提供している。今でこそ、「高性能住宅=健康住宅」というイメージが定着してきたが、この技術を採用し始めた当初は苦労の連続だったという。「ほかの住宅会社と差別化しなくてはこの業界で生き残れないと感じ、創業当初はヒントを求めて日本各地をめぐりました。そして長野県で出会った外断熱工法に感動して、福岡にもち帰りました。今でいう完成見学会のようなかたちでの『体感ハウス』を企画立案し、体で直接『心地良さ』を感じてもらう手法を取りました。そのようにして、徐々に認知していただけるようになったのです」。
通算1,300棟の引渡し実績を実現
14年には、引渡し実績が1,000棟を突破し、17年に1,300棟まで到達した。今後も伸びていく着工件数だが、「年間84棟」と着工棟数を制限しているのが同社の特徴だ。第一に『健康住宅品質』を保つことが重要で、そのクオリティを実現できる施工業者を確実に確保するためにも、着工数に制限をかけている。「着工中は現場を全社員で掃除し、お引渡し前のチェックでは、担当ではないほかの現場監督4~5名が最終確認を行い、事前にキズなどがないかを細かく確認します。また、お引き渡し後には、私が1人でお施主さまのお宅を必ずご訪問します。年間84棟ともなると、ほぼ土日はこの仕事で手いっぱいですが、良質な情報が手に入る、社長の最も重要な仕事だと位置づけています」。
社内の着工状況が記されたホワイトボードには「着工待ち」の文字が並ぶ。外断熱工法で得られる快適性は、コスト以上の価値や満足度があるから、多くの人が心待ちにしているのも納得できる。今や紹介での受注率47%と、ほぼ半数は客が客を呼んでいる状況だ。そこにまで至ったのは、地道な営業戦略と従業員育成の賜物であるといえる。
(つづく)
<COMPANY INFORMATION>
代 表:畑中 直
所在地:福岡市城南区別府5-25-21
設 立:1998年8月
資本金:2,000万円
TEL:092-846-3000
URL:http://www.kenkoh-jutaku.co.jp<プロフィール>
畑中 直(はたなか・すなお)
1959年4月26日生まれ。福岡市出身。上智大学を卒業後、98年に健康住宅(株)の代表取締役に就任。福岡でいち早く高性能住宅「外断熱工法」を採用。グループ会社に(株)城南があり、2017年度はグループ総数で96棟を着工した。明朗な性格で、従業員のみならず、施主や取引業者など人望は厚い。法人名
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