ジャンボか有馬かパチンコか
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確率の壁
年末年始は、庶民に夢を抱かせるイベントが多い。代表的なものでいくと「年末ジャンボ宝くじ」がある。一等の当せん金は7億円。前後賞を合わせると10億円だ。
公営ギャンブルの競馬では、有馬記念の開催が12月23日(日・祝)に控えている。2008年の「第53回有馬記念」では、3連単で98万馬券が出ており、これが有馬記念史上最高配当額となっている。ただし、競馬で50万円以上儲けた場合、その儲けは課税対象となるので、非課税である宝くじの当せん金と比べると、少し物足りなさが感じられる。宝くじに競馬――どちらも「人生大逆転!」という夢に満ち溢れているが、その当せん確率を知ると気が遠くなる。宝くじを購入して一等に当選する確率は、1枚の購入につき約1,000万分の1。競馬の1レースで最も高額配当に期待できる3連単で、万場券が的中する確率は約5,000分の1だ。
それぞれ当せん・的中した場合に得られる金額が大きい分、夢みる庶民の前には「確率の壁」が厳然とそびえ立つ。それでも夢を追い続けるという人もいるだろうが、私はもっと低い壁の方へ足を向ける。庶民のカジノ、パチンコだ!319分の1
規制強化を受け誕生した、パチンコ新基準機の大当たり確率は約319分の1。パチンコで宝くじや競馬のような高額の臨時収入を得ることはできないが、「当たる楽しさ」は格段に味わいやすい。
パチンコで肝となるのは大当たり後、大当たりが続きやすい「確変状態」に突入させられるか否か。この確変状態が続けば続くほど、一撃で大量の出玉を手にすることができる。この確変継続率は上限65%と定められている。継続率が80%以上あったMAX機(=爆裂機)がパチンコホールを賑わせていたころに比べると寂しい継続率だが、1/2以上の確率で大当たりが続くと考えれば、まったく夢がない数字ではない。年末年始は何かとお金がかかるもの。貯金を切り崩す人、一発勝負に挑む人、対応方法はさまざまだ。後者だという人たちが、平成最後の年末年始を笑顔で過ごせることを祈っている。
【代 源太朗】
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