2024年11月23日( 土 )

給与の前払いサービス、遊技業界へ販路拡大

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

 給与の支給日前に、働いた分だけ前払いしてもらえたらどんなに助かるか――。そんなサラリーマンたちの声に応えるように登場したのが、給与前払いサービス「前払いできるくん」だ。

 同サービスは、(株)Payment Technology(東京都文京区)が提供する企業向けの新型福利厚生サービス。同サービスを導入することで、従業員はスマホやPCなどの情報端末を介して、24時間いつでも、どこからでも給与の前払い申請が可能となる。申請後は、給与振込口座に当日振り込まれるため、突然の出費も安心だ。

 導入や運用に関して費用負担は一切ない。また、給与の前払い対応が可能になることで、求人応募率の向上にも期待できる。企業側にとっても導入メリットは大きい。

 そんな「前払いできるくん」が、パチンコ・スロットの企画・開発・販売などを手がけるフィールズ(株)(東京都渋谷区、東証一部上場)とタッグを組み、遊技業界の開拓に乗り出す。

 Payment Technologyとフィールズの業務提携契約の締結によるもので、Payment Technologyはフィールズを通じて遊技業界への導入を推進し、フィールズは福利厚生サービスの拡充を通じて、遊技業界全体の課題でもある、人手不足の解消を目指す。

 福岡においては、パチンコホールのアルバイトは時給1,200円~で募集をかけても応募がなかなかこない状況。「前払いできるくん」の導入による、ネットを通じた簡易な手続きおよび申請日当日の「給与の前払い対応可」が、人材確保の糸口になる可能性はある。

 福岡でも同サービスをすでに導入している企業はあるようだが、実績の多くは東京都内の企業によるもの。Payment Technologyは「さらなる地方進出も視野に入れております」としており、業界は限られるものの、今回のフィールズとの業務提携はさらなる飛躍のための試金石となる。

【代 源太朗】

関連キーワード

関連記事