2024年11月23日( 土 )

【パチンカー代の『釘読み』】パチンコホールAのリニューアル工事、600万円

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 パチンコ・スロット、総設置台数900台超の大型パチンコホールA(以下、ホールA)のリニューアル工事を請け負った内装工事業者から話を聞く機会があった。

 この内装工事業者は下請で、ホールAの店舗内における壁紙の張り替えやネオンサイン(広告看板)の施工などを行った。請負額は約600万円だったという。気になるのは、元請はいくらで同工事を受注していたのかということだ。調べてみると、何と約2,000万円で受注していた。元請から下請に仕事が流れる間に、約1,400万円の中抜きがあったことになる。恐ろしい。

 だが、一番恐ろしいのはホールAがリニューアル工事に支払った費用、その原資は遊技愛好者たちのお小遣いということ、そして、費用は必ず回収されるということである(それでも客付きが良いホールAは、普段から『設定』を使っている優良店といえるのかもしれない)。

 福岡でも昨年11月から広告規制が強化された。確実に効果が期待できる集客手段として「新台入替」や「リニューアルオープン」に頼らざるを得ないホール側の苦悩も理解できるが、その度に費用回収が遊技愛好者たちの脳裏にチラつくとなると、逆効果としか言いようがない。

 やはり最善の策は、普段から「できる範囲内で」、常連客に「還元」していくことではないだろうか。

【代 源太朗】

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