2024年12月23日( 月 )

大和ハウス 中国関連会社で234億円が不正流出

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

 大和ハウス工業(東証一部)は13日、中国現地法人との合弁会社・大連大和中盛房地産有限公司において、合弁先の大連中盛集団有限公司から派遣されている取締役ら3名が、不正に会社の資金を引き出していたと発表。現地の捜査当局に業務上横領等の疑いで刑事告訴する手続きに入ったという。民事訴訟についても弁護士と協議していく構えだ。

 現地の業務執行を合弁先からの派遣者に依存するなかで、預金残高と帳簿に差額があることが判明。不正流用が疑われる金額は、234億円(日本円換算・12日時点)にも上る。今後は内部統制システムについて見直す方針で、第三者委員会による調査も行われる。不正流用の全額が回収できない場合、117億円の持分法投資損失を計上する見込み。2019年3月期(連結)は、売上高4兆500億円、経常利益3,520億円を見込んでいた。

【永上 隼人】

関連記事