カジノが来る、ウィン・リゾーツ日本事務所を開設
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カジノを含む統合型リゾーツの開発・運営を手がける米国のWynn Resorts Ltd.(以下、ウィン・リゾーツ)は、2019年夏頃に東京都丸の内で日本事務所を開設する予定だ。これに先駆け、18年12月にウィン・リゾーツはWynn Resorts Development Japan(同)を設立している。
「ラスベガスはカジノ以外の稼ぎがデカい」
ウィン・リゾーツは、カジノを含む統合型リゾーツ施設を米国・ラスベガスやマカオで開発し、その運営を手がけている。統合型リゾーツと聞くと、日本においてはカジノの話題が先行しがちだが、同社が米国・ラスベガスで運営する「ウィン・ラスベガス」「アンコール・アット・ウィン・ラスベガス」の16年の純収入は16億1,890万ドル(約1,770億円)。その内訳は、カジノ運営で6億1,310万ドル(約664億円)、ホテル運営やテナント収入で10億580万ドル(約1,100億円)となっており、非・カジノ分野が全体の6割を占めている。
ただ、マカオで運営する「ウィン・マカオ」では、16年の純収入22億6,400万ドル(約2,430億円)中、カジノ分野で21億3,500万ドル(約2,320億円)となっている。
ウィン・リゾーツは16年8月、マカオに2つ目となる統合型リゾーツ「ウィン・パレス」を開業。17年12月期の決算で、売上高63億636万ドル(約6,972億円)、当期純利益8億8,925万ドル(約885億円)を計上した。
「パチンコメーカー大手との裁判」
ウィン・リゾーツといえば、パチンコ・スロットメーカー大手、(株)ユニバーサルエンターテインメント(以下、ユニバ)との裁判が思い出される。ユニバは、18年12月期決算(連結)で、ウィン・リゾーツとの損害賠償責任をめぐる裁判の和解などで生じた1,588億7,700万円の特別利益を計上。これにより、同期の当期純利益に関しては、前期比1,745億9,400万円増という神がかり的な結果を残している。
日本でも話題に上ることが増えている統合型リゾーツ。ウィン・リゾーツが日本第一弾を手がけることになるのか、その動向が注目される。
【代 源太朗】
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