九州電力グループ、蓄電システム構築のNExT-e Solutionsと中古蓄電池の再利用で実証実験~使用済み蓄電池を再構成して太陽光発電所に設置
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九州電力は、九電みらいエナジーやNExT-e Solutions(以下NExT-eS)と共同で蓄電システムの実証事業を行う。
NExT-eSがトヨタ自動車九州の宮田工場で使用される電動フォークリフトに自社蓄電池を搭載し、1年程度使用したあと、この蓄電池を大規模蓄電池に再構成。九電みらいエナジーが所有する大牟田メガソーラー発電所に設置し、出力制御時の蓄電池として活用。この実験を経て、3社が中心となって需給調整市場での活用や電力安定化のための新たな事業・サービスの創出を検討するという。
NExT-ESは、東京大学エッジキャピタルの支援を受けて2008年に設立された、蓄電池を効率よく使用するためのシステム構築を行う企業。台湾や中国でもリユース蓄電池の再利用事業を行った実績がある。
九州電力は2018年10月から出力制御を度々実施。2019年度では既に30回行われており、発電事業者からは「予想以上の頻度。このまま続けば厳しい」との悲痛な声も聞かれる。
再エネ事業の勘案である「もったいない」電気を活かすには蓄電池の技術向上が必要とされている。今回の試みから、原子力などの従来の発電方法に拘泥することのない、新しい電源構成もみえてくるはずだ。
【小栁 耕】
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