西部ガスグループが手がける初のホテルに宿泊してみた~アンドコンフィホテル熊本城ビュー
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7月1日オープンのホテル「アンドコンフィホテル熊本城ビュー」。8階建て98室の同ホテルは、西部ガスグループが手掛ける初のホテルとして注目を浴びている。今回は、一般客として宿泊し、取材を行った。
外観は白を基調として気品にあふれており、「ちょっと贅沢なビジネスホテル」というイメージを表現している。エレベーターは部屋のカードキーによって動き、「お客さまの安心とプライベートを守るため」(同社)、泊まる部屋がある階と展望台のある屋上以外の階では降りられない仕組みになっている。
部屋に入ってすぐ目に飛び込んできたのは窓から見える熊本城だった。今回宿泊したのは8階の部屋。当日は、あいにくの天気だったが、窓から見える熊本城は、1枚の絵画のようだった。夜、ライトアップされた熊本城も圧巻だった。
同ホテル最大の特徴は、その名の通り、ホテルから熊本城を一望できる立地にある。熊本の中心街である通町筋から徒歩6分の場所に位置し、屋上の展望テラスは開放的で、景色を存分に楽しむことができる。
同社は、主にリフォーム事業を中心に住宅にかかわる事業を展開している。その特性を生かし、部屋の寝具、インテリアにこだわっている。また、睡眠の質を高めるべく、すべての部屋にシモンズ社製のベッドを備えている。シングルルームでもゆったりと感じ、間接照明が彩る空間によって、安らかな睡眠を得られた。
アメニティにもこだわりがみえた。備え付けのバスセットやタオルなどはもちろんのこと、フロントで貰った携帯用のフェイスぺーパーと、簡易型靴磨きの2点は、梅雨時期ということもあり、ビジネスマンにとっては非常にありがたい代物で、同ホテルの細かな気遣いを感じた。
部屋着も工夫されている。一般的なビジネスホテルのバスローブや浴衣と違い、上着とズボンが分かれているため非常に動きやすく、はだける心配もない。熊本大学教育学部の学生によってデザインされた部屋着には同社ブランドの&マークと鮮やかな熊本城、椿があしらわれている。
出張や旅行の楽しみの1つに食事がある。同ホテル1階には精肉直営店で、地元熊本の「あか牛」料理を得意とする洋食店「Excellent Kitchen Asola~阿空~」が出店している。朝食は洋食と和食、2つのコースから選ぶことができ、今回は和食コースを選んだ。
店内のおしゃれな雰囲気とバラエティー豊かな朝食は贅沢な気分にさせてくれる。料理は見た目も美しく、栄養バランスも整っていた。記者は朝食をあまりとらない方だが、あまりのおいしさについご飯をおかわりしてしまったほどだ。
今回宿泊したのはシングル1泊(土日、朝食付き)で9,560円(税込)のプラン。同ホテルのサービス、風景、安らぎ、食事などは値段以上の満足感を与えてくれた。オープンから3週間が過ぎたが、各ポータルサイトの口コミでは、どのプランも高い評価を受けており、満室状態が多い。
前日の雨が嘘のように晴れた翌朝、おいしい朝食を済ませた記者は、朝日を浴びて、より壮大に見える熊本城を眺めたのち、いつもより軽い足取りで次の取材先へと向かった。
【麓 由哉】
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